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高速艇甲 : ミニ英和和英辞書
高速艇甲[こうそくていこう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [たか]
 【名詞】 1. quantity 2. amount 3. volume 4. number 5. amount of money 
高速 : [こうそく]
  1. (adj-na,n) (1) high speed 2. high gear 3. (2) highway (abbr) 4. freeway 5. expressway 6. motorway 

高速艇甲 : ウィキペディア日本語版
高速艇甲[こうそくていこう]

高速艇甲(こうそくていこう、略称:HB-K)は、日本陸軍が保有したモーターボートである。上陸戦時の偵察や連絡を目的に、イギリス海軍魚雷艇を原型として1920年代に開発された。初期の名称は偵察艇〔。当時の日本の軍用小型艇としては最速で、日本海軍にも派生型が提供された。
== 開発 ==
1920年代に上陸戦の研究を本格化させた日本陸軍は、大発動艇などの一般的な上陸用舟艇のほかに、敵前偵察や連絡を目的とした高速舟艇が必要だと判断した。そこで、陸軍運輸部により開発されたのが高速艇甲である。
まず、1926年(大正3年)3月に、イギリスのソーニクロフト社から技術参考用として魚雷艇1隻を輸入した。ソーニクロフト社は第一次世界大戦中にイギリス海軍向けの沿岸魚雷艇(CMB, en)を生産しており、石橋(2000年)によるとそのうちの40フィート型(約12m)を購入したというが〔石橋(2000年)、41-42頁〕、松原(1996年)によれば購入したのは全長10.6m(約35フィート)の艇である〔松原(1996年)、63-64頁〕。
輸入したソーニクロフト艇を原型として研究は進められ、不要な魚雷落射器を除き、船体を若干大型化するなどして制式化された。船体はソーニクロフト艇と同じ船底ステップ一段付きの滑走型で、木造である。『昭和造船史』などは制式艇の全長14.42m・幅2.74mとするが〔〔、1937年(昭和12年)の海軍の文書によると幅は同値であるものの全長45フィート(約13.72m)と記載されている〔「軍務1機密第354号ノ2 高速内火艇配属ノ件」『公文備考 昭和十二年 F 艦船』巻6、JACAR Ref.C05110878700〕。搭載機関は400馬力のガソリンエンジン1基で、『昭和造船史』はカーマス(Carmouth)式〔、松原(1996年)は形式不詳12気筒とし〔、前記海軍文書によると米国製のリバティエンジンとなっている。これにより当時の日本軍小型艇としては最速の37-38ノットを発揮した。武装兵8人を乗船させられるが、もともとは固定兵装を有しない〔。無線通信機が装備されており、初期の艇ではイギリス製のマルコーニ式YA3型無線通信機が使用されていたが、電信機能は航行中の受信が困難、無線電話機能は音声不明瞭で実用に堪えなかった〔。
詳細は不明であるが、制式化後も改良が継続されている〔福井(1993年)、326頁〕。前記海軍文書に登場する艇では、就役中の兵装増加により自重が4.5トンから5.3トンへ変化している〔。なお、1929年(昭和4年)に行われた性能試験では、機関室隔壁設置や排気方法の改善、安全で水しぶきがかかりにくい座席への改良、通信機能の改良、騒音対策の必要、追加すべき装備として自衛用機関銃1丁やサーチライトまたは照明弾発射機、煙幕展開装置、自動測深機などが報告されていた〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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