翻訳と辞書
Words near each other
・ 闇の仕事人 KAGE
・ 闇の伝説
・ 闇の伴走者
・ 闇の列車、光の旅
・ 闇の司法官ジャッジ
・ 闇の国のアリス/波紋
・ 闇の土鬼
・ 闇の声
・ 闇の声ZERO
・ 闇の声異聞録
闇の奥
・ 闇の子供たち
・ 闇の守り人
・ 闇の左手
・ 闇の帝王 吸血鬼ドラキュラ
・ 闇の後の光
・ 闇の旋風ダーク・ルギア
・ 闇の末裔
・ 闇の森
・ 闇の正体


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

闇の奥 : ミニ英和和英辞書
闇の奥[やみのおく]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [やみ]
  1. (n,adj-no) darkness 2. the dark 3. black-marketeering 4. dark 5. shady 6. illegal 
: [おく]
 【名詞】 1. interior 2. inner part 

闇の奥 : ウィキペディア日本語版
闇の奥[やみのおく]

闇の奥』(やみのおく、''Heart Of Darkness''、1902年出版)はイギリス小説家ジョゼフ・コンラッド( Joseph Conrad, 1857 - 1924年)の代表作。西洋植民地主義の暗い側面を描写したこの小説は、英国船員時代にコンゴ川で得た経験を元に書かれ、1899年に発表された。ランダム・ハウス、モダン・ライブラリーが選んだ「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」に選出されている。闇の奥というタイトルはアフリカ奥地の闇でもあるが、人間の心の闇、西欧文明の闇をも含意していると考えられる。
この作品の舞台であるコンゴ川一帯にはベルギー国王レオポルド2世
マーク・トウェイン「レオポルド王の独白 彼のコンゴ統治についての自己弁護」佐藤喬訳・1968年(昭和43年)理論社が文学作品として有名。〕の「私有地」であったコンゴ自由国(後にベルギー領コンゴ)が存在し、同地住民に対する苛烈な搾取政策を取った事から欧州各国から国際的非難が叫ばれていた(同国参照)。
== あらすじ ==
ある日の夕暮、船乗りのマーロウが、船上で仲間たちに若い頃の体験を語り始める。
マーロウは、各国を回った後、ロンドンに戻ってぶらぶらしていたが、未だ訪れたことのないアフリカに行くことを思い立ち、親戚の伝手でフランスの貿易会社に入社した。ちょうど船長の1人が現地人に殺され、欠員ができたためだった。マーロウは、船で出発し、30日以上かかってアフリカの出張所に着いた。そこでは、黒人が象牙を持ち込んで来ると、木綿屑やガラス玉などと交換していた。また、マーロウは、につながれた奴隷を見た。ここで10日ほど待つ間に、奥地にいるクルツ(Kurtz)〔英語読みでカーツ〕という代理人の噂を聞く。クルツは、奥地から大量の象牙を送ってくる優秀な人物で、将来は会社の幹部になるだろうということだった。マーロウは、到着した隊商とともに、200マイル先の中央出張所を目指して出発し、ジャングル草原、岩山などを通って、15日目に目的地に着いた。
中央出張所の支配人から、上流にいるクルツが病気らしいと聞いた。蒸気船が故障しており、修理まで空しく日を送る間に、再びクルツの噂を聞く。クルツは、象牙を乗せて奥地から中央出張所へ向かってきたが、荷物を助手に任せ、途中から1人だけ船で奥地に戻ってしまったという。マーロウは、本部の指示に背いて1人で奥地へ向かう孤独な白人の姿が目に浮かび、興味を抱いた。
ようやく蒸気船が直り、マーロウは支配人、使用人4人(「巡礼」)、現地の船員とともに川(コンゴ川)を遡行していった。クルツの居場所に近づいたとき、突然矢が雨のように降り注いできた。銃で応戦していた舵手のもとへ長い槍が飛んできて、腹を刺された舵手はやがて死んだ。
奥地の出張所に着いてみると、25歳のロシア人青年がいた。青年は、クルツの崇拝者だった。青年から、クルツが現地人から神のように思われていたこと、手下を引き連れて象牙を略奪していたことなどを聞き出した。一行は、病気のクルツを担架で運び出し、船に乗せた。やがてクルツは、"The horror! The horror!"〔中野訳「地獄だ! 地獄だ!」、黒原訳「怖ろしい! 怖ろしい!」〕という言葉を残して息絶えた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「闇の奥」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.