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過キセノン酸塩 : ミニ英和和英辞書
過キセノン酸塩[しお]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [さん]
 【名詞】 1. acid 

過キセノン酸塩 ( リダイレクト:過キセノン酸#過キセノン酸塩 ) : ウィキペディア日本語版
過キセノン酸[かきせのんさん]

過キセノン酸(かキセノンさん、perxenic acid)はキセノンオキソ酸希ガス化合物の一種であり、そのイオンは水溶液中および結晶中に確認されているが、分子式H4XeO6(XeO2(OH)4)と仮定される遊離酸の分子そのものは未確認である。
遊離酸はもとより水溶液でさえ安定には存在し得ず、四酸化キセノンの水溶液も速やかに分解し、過キセノン酸塩が単離されているのみである。
過キセノン酸イオンにおけるキセノン原子の酸化数は最高状態の+VIII (+8)であり、名称に「過」と付いているものの−O−O−結合は存在せず過酸ではない。不安定な物質であり、特に酸性水溶液中では速やかに分解する。
== 性質 ==

=== 水溶液中の電離平衡 ===
過キセノン酸は4価のであり、その25℃における酸解離定数は過キセノン酸ナトリウム水溶液の紫外可視吸収スペクトル(λ=200~300 nm)のpH依存性(pH=−0.2~13の範囲)から算出された。このスペクトルはpH=11における類似構造の過ヨウ素酸イオンのものに類似する。分解の速い酸性領域ではストップドフロー法 (stopped flow method)により、過キセノン酸ナトリウム水溶液と過塩素酸水溶液または緩衝溶液を瞬時に混合し、直ちにスペクトル測定することにより解離定数が見積もられた〔Ulrik K. Klaening, E. H. Appelman, ''Inorg. Chem.'', 27 (21), pp 3760–3762(1988).〕。
第一段階解離は強酸としてはたらき、第二段階解離以降は逐次弱くなり、第四段階解離は極めて弱い。
: \rm H_4XeO_6(aq) \ \overrightarrow\longleftarrow \ H^+(aq) + H_3XeO_6^-(aq),  \mboxK_ < 0 \,
: \rm H_3XeO_6^-(aq) \ \overrightarrow\longleftarrow \ H^+(aq) + H_2XeO_6^(aq),  \mboxK_ = 4.29 \pm 0.03, \mathit H^\circ = 0 \pm 5 \mbox^
: \rm H_2XeO_6^(aq) \ \overrightarrow\longleftarrow \ H^+(aq) + HXeO_6^(aq),  \mboxK_ = 10.81 \pm 0.04, \mathit H^\circ = 3 \pm 2 \mbox^
: \rm HXeO_6^(aq) \ \overrightarrow\longleftarrow \ H^+(aq) + XeO_6^(aq),  \mboxK_ > 14 \,
強酸性においても過キセノン酸分子を単離することができず、過キセノン酸ナトリウムあるいは過キセノン酸バリウムに濃硫酸を作用させると四酸化キセノンを生成する。
:Ba2XeO6 + 2 H2SO4 → XeO4 + 2 BaSO4 + 2 H2O

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「過キセノン酸」の詳細全文を読む




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