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観世長俊 : ミニ英和和英辞書
観世長俊[かんぜ やじろう ながとし]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [かん]
  1. (n,n-suf) look 2. appearance 3. spectacle 
: [よ, せい]
 【名詞】 1. world 2. society 3. age 4. generation 
: [おさ]
 【名詞】 1. chief 2. head 
: [じゅん]
 【名詞】 1. excellence 2. genius

観世長俊 : ウィキペディア日本語版
観世長俊[かんぜ やじろう ながとし]
観世 弥次郎 長俊(かんぜ やじろう ながとし、長享2年(1488年)? - 天文10年(1541年)?)は、戦国時代に活動した猿楽師。父・小次郎信光と同様に観世座の「脇之為手」として大夫を支え、また能作者として「江野島」「大社」「正尊」「輪蔵」などの作品を残した。
==経歴==
観世小次郎信光の子として、1488年(長享2年)頃に生を受ける。父・信光は3世観世大夫・音阿弥の第7子で、観世座の大鼓方役者として活躍するとともに、多くの能を創作し、特に前代までと一線を画す風流性の豊かな作品で知られる。
長俊は観世座の脇之為手〔「脇之為手」は現代のワキとは異なり、後代のツレ・ワキ・地謡に当たる役を担当するとともに、時にシテも演じる役者の称。対になるのが「棟梁の為手」〕としての道を歩んだ。『四座之役者』によれば金剛座の脇之為手・金剛四郎次郎(一時観世座に引き抜かれていた)に師事したとされるが、四郎次郎の金剛座復帰の時期などから考えると疑わしい〔表(2008)、pp.144-145〕。
一方で父同様に能作者としての活動も始め、永正3年(1506年)、19歳の時に「老子(重耳)」を父の添削を受けながら創作している〔西野(1987)、p.285〕。その父・信光は永正13年(1516年)に没する。同年7月13日の奥付がある長俊直筆の「当麻」の謡本が現存するが、これは父の初七日の供養として書写したものらしい〔小林静雄『謡曲作者の研究』(1942年)、p.218〕。
成人した長俊は、伯父・観世四郎(左衛門)、およびその後を嗣いだ同名の四郎(左衛門)父子に次ぐ脇之為手として〔表(2008)、p.154〕活躍した。また父・信光と同じく詞章の改正に携わり、謡の名手であったことも窺われる〔西野(1987)、pp.281-282〕。
大永3年(1523年)、従兄弟に当たる6世観世大夫元広が死去し、15歳の元忠が7世大夫として後を嗣いだ〔表(2008)、pp.158-160〕。以後は年若い元忠とともに活動し、享禄3年(1530年)元忠が京五条玉造で催した勧進能にも出演している〔表(2008)、p.148〕。『四座役者目録』などは、長俊が元忠を名人に育て上げたと記すが、指導を行ったことは事実であるものの、元忠との仲は終始円満というわけではなかった〔表(2008)、pp.149-150〕。
天文2年(1533年)、伊豆・熱海に湯治に赴く。翌天文3年正月12日、三条西実隆の邸に参上し、同地を舞台とした新作「江野島」を披露している(『実隆公記』)〔表(2008)、p.149〕。
この天文3年を最後に確かな活動の記録は残っていない〔表(2008)、p.149〕。『四座役者目録』は天文10年(1541年)没としこれが通説となっているが、確証はない〔表(2008)、pp.146-149〕。胃ガンを患いながらも勧進能の舞台に立ち、その後死去したとの伝承が残るが(『長俊授息書』)、その真偽・正確な時期ともに不明である〔表(2008)、pp.147-148〕。天文8年(1539年)、細川邸で行われた演能では弥次郎の子・小次郎元頼が大夫元忠の代役を勤めており、この頃にはすでに引退するか死去していたらしい〔表(2008)、p.149〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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