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羅云 ( リダイレクト:羅ご羅 ) : ウィキペディア日本語版
羅ご羅[らごら]

羅睺羅(らごら、ラーフラあるいはラゴーラ、名前については後述)は、釈迦の実子であり、またその弟子の1人。釈迦の妻である耶輸陀羅妃が釈迦の出家前に妊娠した子で、釈迦が出家して5年後に生まれたとされる。釈迦十大弟子の一人に数えられ、密行第一と称される。また十六羅漢の一人でもある。
== 名前・名称 ==

*サンスクリット
*パーリ
*他の音写:羅候羅、羅怙羅、羅護羅、何羅怙羅、羅吼羅、羅云、羅雲など
*漢訳:障碍、障月、覆月、覆障など
カタカナでは、ラーフラ(あるいはラゴーラ)と表記されるが、これが多くの仏典で羅睺羅と漢訳音写されることから、これが通名となっている。
羅睺羅は障碍や障月などと翻訳され、〔『図解仏教』成美堂出版14頁〕その意味は日食・月食など食を起こす魔神ラーフ転じて障害をなすもの)など、諸説あるが、彼の名前の由来には4つの説がある。
#耶輸陀羅妃が子を産む時、月食がありラーフラと名付けたという説(『衆許摩訶帝経』巻6)。
#耶輸陀羅妃の胎内に6年間障蔽されていたことによる説。
#釈迦が悉多(シッダルタ)太子の頃に出家学道を志した時、懐妊した事を聞き「我が破らねばならぬ障碍(ラーフラ)ができた」と言ったことからという説。
#古代のインド語では、「ラーフ」はナーガ(竜)の頭、「ケートゥ」は尻尾を意味した。そしてシャカの一族のトーテムは、他ならぬナーガであった。このことから、ラーフラとは、古代インドの言い回しで、竜の頭を意味したと考えられ、「ナーガの頭になる者」が生まれたことを歓喜した釈迦が名づけたという説。(なんとなれば、古来インドでは一族の跡継ぎがなければ、出家することはできないからである。出家を願っていた釈迦にはまたとない吉報であるといえる。また父・浄飯王もこの命名を喜んでいるが、孫に「障碍」という名がついて喜ぶのは不自然である。)〔仏教夜話・19 仏弟子群像(6)釈尊の実子ラーフラ(上)
なお釈迦当時のヴェーダ経典では、日食・月食をおこすものとして、アスラ(非天)があげられているが、ラーフが原因であるという記述は存在しない。
〔因みに日本の僧侶の世界では「らごら」「らご」とは僧侶の息子の事を指す。〕

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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