翻訳と辞書
Words near each other
・ 砥部町
・ 砥部衝上断層
・ 砥部道路
・ 砥部雲母
・ 砥部騒動
・ 砥鹿神社
・ 砦
・ 砦なき者
・ 砦を築く
・ 砦を落とす

・ 砧 (世田谷区)
・ 砧 (曖昧さ回避)
・ 砧 (能)
・ 砧ゴルフ場
・ 砧スタジオ
・ 砧一郎
・ 砧下浄水所
・ 砧中学校
・ 砧公園


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

砧 : ミニ英和和英辞書
砧[きぬた]
(n) wooden or stone block for beating cloth
砧 : ウィキペディア日本語版
砧[きぬた]

(きぬた)は、アイロンのない時代、洗濯したを生乾きの状態で台にのせ、棒や槌でたたいて柔らかくしたり、をのばすための道具。古代から伝承された民具であり、古くは夜になるとあちこちの家で砧の音がした。その印象的な音は多くの和歌にも詠まれ〔み吉野の 山の秋風小夜ふけて ふるさと寒く 衣打つなり (百人一首 参議雅経)〕また数多くの浮世絵の題材とされてきた。日本の家庭では、炭を使うアイロンが普及した明治時代には廃れたが、朝鮮では1970年代まで使われていた。現在では完全に廃れている。
== 概要 ==
厚布を棒に巻き付け、その上に織物の表を内側にして巻き付け、さらに外側を厚手の綿布で包み、これをの台に乗せ、平均するように槌(つち)で打つのである。上記の用法の他、装束に使う絹布などは糊がついておりこれを柔らかくし、光沢を出すために砧で打つことが行われる。こうしてできた衣を打衣といい、女房装束に用いられる。古来は単衣のすぐ上五衣の上、中古以来は順番が異なり表着のすぐ下に着られるものになる。
和語の語源は「キヌイタ(衣板)」に由来するといわれる。衣を打つのに用いた石の台。また草を打つのに用いる石のこと。庾信詩「秋砧調急節」、古樂府「藁砧今何在」〔KO字源「砧」〕台板のほうが「きぬた」であり棒のことではない。たたく棒のことを「きぬた」とされがちだが「:きね」との混同であり、棒の呼称は「砧杵(チンショ):きぬたのきね」である。民具としては木製のものが普及していた。表記としては、材質にかかわらず「砧」が使われた〔大槻文彦「言海」251ページ〕が、木製のものに「枮」が使われることもあった。
漢字としての「砧」に着目した場合、衣を打つ民具だけに用いるものではない。樹砧(ジュチン:接ぎ木の台木)、砧鑕(チンシツ:古代中国の処刑法「腰斬刑」の際、伏せて斧を受ける台)、砧斧(チンフ:切り台と斧、腰斬刑の道具)などの用法がある〔KO字源「樹」「砧」〕。
日本では衣をやわらかくする道具(きぬた)のほかに、わらなどを叩いて柔らかくし、わらじなどの工芸製品を作るさいに使用する民具も「きぬた」と呼称することもあるが、たたき棒だけのことをさす場合、正しくは「横槌:ヨコヅチ」である〔末尾外部リンク参照。またgoo辞書「横槌」も参照〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「砧」の詳細全文を読む

砧 : 部分一致検索
砧 [ きぬた ]

===========================
「 砧 」を含む部分一致用語の検索リンク( 2 件 )

砧骨



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.