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画家・彫刻家・建築家列伝 : ミニ英和和英辞書
画家・彫刻家・建築家列伝[がか ちょうこくか けんちくかれつでん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [かく, が]
 【名詞】 1. stroke 
画家 : [がか]
 【名詞】 1. painter 2. artist 
: [いえ, け]
  1. (suf) house 2. family 
彫刻 : [ちょうこく]
  1. (n,vs) carving 2. engraving 3. sculpture 
彫刻家 : [ちょうこくか]
 【名詞】 1. engraver 2. carver
: [こく]
 【名詞】 1. time 2. carving 3. engraving 4. cutting 
建築 : [けんちく]
  1. (n,vs) construction 2. architecture 
建築家 : [けんちくか]
 (n) architect
: [れつ]
 【名詞】 1. queue 2. line 3. row 
列伝 : [れつでん]
 (n) series of biographies
: [でん, てん, つたえ]
 【名詞】 1. legend 2. tradition 3. life 4. biography 5. comment 6. communication

画家・彫刻家・建築家列伝 : ウィキペディア日本語版
画家・彫刻家・建築家列伝[がか ちょうこくか けんちくかれつでん]

画家・彫刻家・建築家列伝』(がか・ちょうこくか・けんちくかれつでん( 、)は、16世紀イタリア人画家、建築家のジョルジョ・ヴァザーリが書いた芸術家の伝記。タイトルは略されて「''Vite''」、「''Lives''」と呼ばれることもある。日本では部分訳が出版されており『美術家列伝』、あるいは『芸術家列伝』と呼ばれることが多い。
「芸術文学の古典としてもっとも有名で、もっとも研究された本〔Ernst Gombrich, in Art Documentation Vol 11 # 1, 1992 ">Max Marmor, ''Kunstliteratur'', translated by Ernst Gombrich, in Art Documentation Vol 11 # 1, 1992 〕」、「イタリアルネサンスを語る上でもっとも影響力のある書物の一つ〔リーズ大学ウェブサイト 〕」、「芸術史を最初に構築した文書の一つ〔Louvain (2005) ">Victor Ginsburgh and Sheila Weyers, ''Persistence and Fashion in Art'', Louvain (2005) 〕」と言われ、英語、オランダ語、ドイツ語、フランス語、日本語など各国語に全訳、部分訳されている。
==概要==

ヴァザーリは最初のイタリア人美術史家として、現在まで研究、修正が続けられることになる芸術家の伝記の執筆を始めた。初版は1550年にフィレンツェのロレンツォ・トレンティーノによって出版され〔Christopher Witcombe, Art History and Technology 〕、メディチ家のトスカーナ大公コジモ1世に献呈されている。この書物は芸術家たちの列伝であるだけでなく、芸術創作上の技術手法の価値ある論文でもあった。1568年にはさらに30人を書き足した第2版が出版され、この版では収載された芸術家たちの木版肖像画も追加された(想像で作成された肖像画もある)。
『画家・彫刻家・建築家列伝』は全編フィレンツェ出身の芸術家を賛美する文章で書かれており、彫刻における革新など、ルネサンス芸術の新たな発展はすべて彼らの功績によるものだとしている。その一方でいくつかのヨーロッパ各地、特にヴェネツィア出身の芸術家についてはほとんど無視されていた〔〔伊藤拓真、 西洋美術研究 No.13 特集「芸術家伝説」, July 2007 〕。その後ヴァザーリは第2版出版前にヴェネツィアを訪れ、第2版にはティツィアーノら、ヴェネツィア出身芸術家への記述を増やしている。1899年にジョン・シモンズは「不注意にもヴァザーリは誤った日時、場所を書き、さらには自分の記述が正しいかどうかを検証することを怠っている箇所があることは明らかだ」と非難しつつ、これらの欠点はあるにせよ、本書がイタリアルネサンスの基本資料であることは間違いないとしている〔 John Symonds' "Renaissance in Italy" Vol 3 part 2 〕。
ヴァザーリの手による本書は読者を楽しませる噂話や逸話が随所にちりばめられている。彼が書いた芸術家の逸話の多くはもっともらしい作り話の可能性はあるが、それでもその芸術家の横顔を生き生きと描き出している。しかしながら完全に作り話もあり、フィレンツェ出身のゴシック期の巨匠ジョットが若い頃に自身の師匠で同じくゴシック期の著名な画家チマブーエの作品にハエを描き、それを本物のハエと勘違いしたチマブーエが追い払おうとしたエピソードなどは、古代ギリシアの画家アペレスの逸話の剽窃である。
シモンズが指摘しているように、ヴァザーリは自身の記述に対して正確な日時を検証しておらず、彼と同時代あるいはほぼ同時代の芸術家の記述の多くは信頼できるとしても、現在も様々な最新の資料をもちいた研究者によって、本書の年代、日付、記述の修正作業が続けられている〔。本書は今日では古典とみなされているが、それでもこういった修正作業は現在も非常に重要な研究であると見なされている。
ヴァザーリは本書の最後に42ページの彼自身や家族などの伝記を付け加えており、祖父で画家だったラザーロ・ヴァザーリ や兄弟弟子のフランチェスコ・デ・ロッシのことも記述している〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「画家・彫刻家・建築家列伝」の詳細全文を読む




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