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琺瑯質 : ミニ英和和英辞書
琺瑯質[ほうろう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

琺瑯 : [ほうろう]
 【名詞】 1. enamel 2. enamelled metal ware (sinks, pots, etc.)
: [しつ, たち]
 【名詞】 1. quality 2. nature (of person)

琺瑯質 ( リダイレクト:エナメル質 ) : ウィキペディア日本語版
エナメル質[えなめるしつ]

エナメル質(エナメルしつ、Enamel、琺瑯質)は歯冠の最表層にある、生体で最も硬い硬組織で〔Ross ''et al.'' (2002), p. 441〕〔〔藤田尚男、藤田恒夫 (2001) p.94〕、モース硬度は6 - 7を示す〔。このエナメル質と、象牙質セメント質歯髄で歯は構成される〔栁澤 (1996) pp.11-12〕。通常目に見える部分がこのエナメル質であり、象牙質に支えられている。象牙質の支持がなければエナメル質は硬くてもろいため、容易に割れてしまう〔。重量比で96%は無機質で残りが有機質であり〔Cate (1998), p. 1:日本語版p. 3,p. 273〕、色は明黄色からネズミ色がかった白色である。エナメル質の下に象牙質がない端の部分では、青みがかって見えることもある。半透明であるので、エナメル質の下にある象牙質や歯科修復材料の色が歯の外見に強く影響を与える。厚さは部位により異なり、多くの場合、切端部、咬合部で最も厚く(2.5mm以上)歯頸部(エナメル-セメント境)で最も薄い〔Cate (1998), p. 219〕〔久米川、前田 (1990) p.10〕。
== 構造 ==

エナメル質の基本構造はエナメル小柱と呼ばれている〔。エナメル小柱は組織化されたパターンの中に多くのハイドロキシアパタイトの結晶が入っている〔。断面は、頭を外側に、下を内側においた鍵穴のように見える。
エナメル小柱の中のハイドロキシアパタイトの結晶の配置は非常に複雑となっている。エナメル質を作るエナメル芽細胞と の両方が結晶のパターンに影響を与える。エナメル小柱頭部の結晶は小柱の長軸に完全に平行となっている〔〔が、尾部では方向が長軸とややずれる〔。
エナメル小柱の配置は内部構造よりも理解しやすい。エナメル小柱は歯に沿って列を作り、象牙質に垂直に配置されている〔Cate (1998), p. 224〕。永久歯では、エナメル-セメント境付近のエナメル小柱はわずかに歯根の方に傾く。象牙質の支持を受けないエナメル質は破折しやすいので、歯の保存修復においてエナメル質の走行を理解することは重要である〔〔横瀬, p.8〕。
エナメル小柱の周りはエナメル小柱間質として知られている。エナメル小柱間質はエナメル小柱と同じ構成を持っているが、結晶の方向が異なるので、組織学的に区別される〔。エナメル小柱間質とエナメル小柱の結晶が合う境界は、エナメル小柱鞘と呼ばれる〔Cate (1998), p. 221:日本語版p. 277〕。
顕微鏡でエナメル質の断面を見たときに見える縞をレチウス条と呼ぶ〔。トームス突起の直径の変化によって起こるこれらの縞は、木の年輪のようにエナメル質の成長を示す〔北村ら (2001), p.50 〕。レチウス条が表層に出た所に、 と呼ばれる浅い溝が見える〔Cate (1998), p. 230:日本語版p. 290〕〔北村ら (2001), pp.50-51 〕。新産線は他の縞より暗く出生前後の境界を示す〔Cate (1998), p. 76; Ross ''et al.'' (2002), p. 441〕。また、反射光を用いて顕微鏡でエナメル質を見た際に現れる明帯と暗帯が交互に並ぶ領域を、 と呼ぶ〔Cate (1998), 日本語版p. 286〕。これは小柱の走行の変化により起こる光学的現象であり、光の方向が変わると明帯と暗帯は逆転する〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「エナメル質」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tooth enamel 」があります。




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