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渤海人 : ミニ英和和英辞書
渤海人[ぼっかいじん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

海人 : [あま]
 (n) fisherman
: [ひと]
 【名詞】 1. man 2. person 3. human being 4. mankind 5. people 6. character 7. personality 8. true man 9. man of talent 10. adult 1 1. other people 12. messenger 13. visitor 1

渤海人 : ウィキペディア日本語版
渤海人[ぼっかいじん]

渤海人(ぼっかいじん)は、7世紀13世紀にかけて朝鮮半島東北部から中国東北地方にかけて存在した渤海を構成した民族である。この項では民族としての渤海人を扱う。歴史上に存在した国家としての「渤海国」については、別項渤海 (国)を参照。
==渤海民族の起源と成立==
渤海民族とは渤海国建国後に形成されていった民族の韓国で使用される通称である。渤海民族の起源や実体に関しては定説がなく、特に中韓の間では論争が政治問題に発展することもある。
渤海国建国に際しては粟末靺鞨高句麗遺民が大きな役割を果たしたことが史書に記載されている。建国者である大祚栄に関しては『旧唐書』と『新唐書』に記載があり、『旧唐書』では大祚栄を高句麗の別種(渤海靺鞨大祚榮者 本高麗別種也「渤海靺鞨の大祚榮、本は高麗の別種なり」)とし、その風俗に関しても高句麗、契丹と同じ(風俗與高麗及契丹同「風俗、高麗契丹と同じうす」)として高句麗から派生した種族として位置付けているが、『新唐書』では出自を高句麗の支配下にあった粟末靺鞨(渤海 本粟末靺鞨附高麗者 姓大氏「渤海、それ粟末靺鞨にして高麗に附く者たり。姓は大氏」)と記載し、高句麗との種族的関係が曖昧なものとなっている。
中国史学界では『新唐書』の記載を重視し、靺鞨人が中心となって建国し、中国東北の古代民族〔高句麗問題に関しては1990年代より『中国東北史』(遼寧人民出版)などで高句麗と朝鮮民族との関連性を強く否定している〕としての高句麗遺民を内包したものとされている。
韓国や北朝鮮史学界では中国と対照的に朝鮮史の一部としての高句麗と、その高句麗遺民が中心となり建国された国家が渤海であり、支配層を構成した高句麗人に対し靺鞨人を被支配層と捉える学説が一般的である。
言語的観点から現代の韓国・北朝鮮の祖とされる新羅と、高句麗・渤海とでは、民族的・言語的に隔たりがあり〔金芳漢著・大林直樹訳『韓国語の系統』〕、高句麗・渤海を現在の韓国・北朝鮮へ連続する国家と見なす十全な根拠がなく、日本史学界では渤海はツングース民族〔
*森安孝夫「【渤海】現在の中国東北地方、ロシア連邦の沿海州、北朝鮮の北部にまたがる広い範囲を領有して栄えた満州ツングース系の民族国家(Yahoo!百科事典)」
*和田萃「【渤海】7世紀末から10世紀前半にかけて、中国東北地方にあったツングース系民族の国家。高句麗の同族である靺鞨から出た大祚栄により建国された(京大日本史辞典編纂会編『日本史事典』)」
*藤本和貴夫「7~10世紀には極東地方から満州、朝鮮北部にツングース系の渤海国が建てられた(Yahoo!百科事典)」
*黄文雄遼東や北満の地は、かつて高句麗人、渤海人などの(中略)ツングース系諸民族が活躍した地である(黄文雄『韓国は日本人がつくった』)」
*佐々木史郎「夫余と靺鞨はツングース系の民族ではないかと考えられている(Yahoo!百科事典)」
*山川出版社『世界史用語集』「【靺鞨人】中国東北部に東部にツングース系諸族。6世紀半ば勿吉の崩壊後の部族の総称」
*菊池俊彦「【靺鞨】6世紀後半から中国東北の松花江流域を中心に、北は黒竜江中・下流域、東はウスリー川流域、南は朝鮮半島北部に勢力を振るったツングース系諸族の一派(Yahoo!百科事典)」
*広辞苑「【靺鞨】ツングース族の一。粟末靺鞨の首長大祚栄は渤海国を起し、また黒水靺鞨は後に女真と称した」
*大辞泉「【渤海】698年、ツングース系靺鞨族の首長大祚栄が建国」「【靺鞨】中国、隋・唐の時代に、中国東北部から朝鮮半島北部に住んでいたツングース系諸族の中国側からの呼び名。七部に分かれ、その一部である粟末部は、渤海国を建国。黒水部はその支配下に入らず、のちに女真と称された」
*大辞林「【靺鞨】中国、隋唐時代に東北地方から朝鮮半島北部に居住したツングース系諸族の総称。勿吉崩壊後、有力な七部に分立、粟末部を中心に渤海を建てたが、黒水部は対立してのちに女真族となった」〕と考えられている。黄文雄は、「満州族の先祖が築いた高句麗と渤海」との見出しで、「高句麗人と共に渤海建国の民族である靺鞨はツングース系で、現在の中国の少数民族の一つ、満州族の祖先である。(中略)渤海は、唐の高宗の代に高句麗が唐・新羅の連合軍に討滅された後、唐の玄宗から渤海郡王に封ぜられた大祚栄氏がつくったツングース系の国であった」と高句麗と渤海を満州族の祖先としている〔黄文雄『満州国は日本の植民地ではなかった』〕。は、「ひるがえって、満州史の立場から見れば、3世紀から10世紀にかけて東満州から沿海州、朝鮮半島北部に建てられた独自の国家が高句麗(?~668年)と、その高句麗を再興した渤海(698~926年)である」とし、高句麗と渤海を満州史としている〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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