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民族多元主義 : ミニ英和和英辞書
民族多元主義[みんぞくたげんしゅぎ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [たみ]
 【名詞】 1. nation 2. people 
民族 : [みんぞく]
 【名詞】 1. people 2. race 3. nation 4. racial customs 5. folk customs 
: [た]
  1. (n,pref) multi- 
多元 : [たげん]
 (n) pluralistic
: [げん, もと, がん]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 4. (2) former 
: [ぬし, おも]
 【名詞】 1. owner 2. master 3. lover 4. god 
主義 : [しゅぎ]
 【名詞】 1. doctrine 2. rule 3. principle 
: [ぎ]
 【名詞】 1. justice 2. righteousness 3. morality 4. honour 5. honor 

民族多元主義 : ウィキペディア日本語版
民族多元主義[みんぞくたげんしゅぎ]
民族多元主義()は新右翼イデオロギーのひとつで、「民族()」に国家や社会の文化的「純潔化(Reinhaltung)」を求める思想で、人種や民族、文化などが地域ごとに分かれている状態を正当化している。民族多元主義は、者のように血統に基づいてではなく、ある「文化」への帰属に基づいて民族を定義している。「外部」とみなされた社会から影響を受けることは、「固有のアイデンティティ」の危機と考えられる。外国人嫌悪は自然な反応であり、国家社会主義ジェノサイドにつながる生存圏のような概念を使う代わりに、「民族の先祖領域」という表現を使っている。
この概念は、が1973年極右の議論に用いたギリシア・ラテン語系の造語である。彼がこの概念で考えていたのは、人種の文化的差異を国内の現行法で保持すべきという要求であった〔Richard Stöss: ''Rechtsextreme Parteien in Westeuropa.'' In: Oskar Niedermayer, Richard Stöss, Melanie Haas: ''Die Parteiensysteme Westeuropas'', VS-Verlag 2006, ISBN 3531141112, S. 525〕。
== イデオロギー ==
社会科学者のとシュテファン・ボルマンの見解によると、様々な民族の「文化的アイデンティティ」の保障という要求の背後には、社会進化論的な見方と、人種という概念は意識的に避けられているものの、はっきりと「近代化した」人種差別が隠されている。〔Kurt Lenk, ''Rechtsextreme „Argumentationsmuster“'' online einsehbar 〕〔Stefan Borrmann, ''Soziale Arbeit mit rechten Jugendcliquen'', VS Verlag 2005 S.43〕。「人種」という言葉は、今日ではたいていはネガティブな意味が含まれているので、しばしば「文化」や「民族(Ethnie)」、「人民(Volk)」、「国民(Nation)」という言葉で置き換えられている。人種という概念のうちで本来考えるべき、他者を排除したり軽視する行為について焦点を当てないまま、人種という概念の仕様を放棄するため、と呼ばれることもある〔Vgl. u.a. bei Angelika Magiros (2004): ''Kritik der Identität. 'Bio-Macht' und 'Dialektik der Aufklärung' - Werkzeuge gegen Fremdenabwehr und (Neo-)Rassismus''. Münster 2004, insbes. S. 166 ff. / Weitere Autoren: Barker, Caglar, Taguieff, Balibar, Bielefeld, Jaschke, Terkessidis, Prehn s. u. „Literatur“.〕。
「古典的」人種差別とは違って、民族多元主義はある民族の優位性を主張することはないものの、たいていの場合はそれにも関わらず、ヨーロッパ民族の世界における優勢に基づいて権利を主張している。本質的にはあらゆる「民族」は、自分の文化的・民族的アイデンティティを要求する権利が与えられるべきであるが、もちろん「自分たちの場所」だけでそうするべきというのである。
移民は文化を脅威にさらすと考えられているため、民族多元主義者たちは、移動が引き起こす不利益だけに焦点を当てている。グローバル化した世界でも、諸民族の分離が優先されるべきであるとしている。
1980年の連邦議会選挙戦でのドイツ国家民主党(NPD)のスローガン(「外国人ストップ―ドイツはドイツ人に」)、フランツ・シェーンフーバー共和党が1980年代初頭に用いたスローガン(「ドイツはドイツ人に、トルコはトルコ人に」)に、知的に重要な意味を与えたものが民族多元主義であると考えられている。最終的には、民族多元主義は、アパルトヘイトをワールドワイドなシステムにしようとし、あらゆる混交は固有の集団を脅威に晒すと考える、世界規模のエスノセントリズムであると考えられている〔Gero Fischer, ''Ethnopluralismus, Multikulturalismus und interkulturelle Erziehung'', In: Helmut Reinalter, Franko Petri, Rüdiger Kaufmann, ''Das Weltbild des Rechtsextremismus: die Strukturen der Entsolidarisierung'', Studien Verlag, 1998, S. 243〕〔Michael Minkenberg, ''Die neue radikale Rechte im Vergleich: USA, Frankreich, Deutschland'', Westdeutscher Verlag 1998, S. 364〕。
教育学者のは、様々な民族的起源をもつ人々に対して敵意をもった態度に対して、という概念を提示している〔Wilhelm Heitmeyer: Menschenfeindlichkeit Ein Land, zwei Gesellschaften. Zeit Online, 6. Dezember 2008, Abgerufen am 10. Januar 2012〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「民族多元主義」の詳細全文を読む




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