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桿細胞 ( リダイレクト:桿体細胞 ) : ウィキペディア日本語版
桿体細胞[かんたいさいぼう]

桿体細胞(かんたいさいぼう)は、視細胞の一種。桿細胞桿状細胞棒細胞などとも呼ばれる。眼球網膜上に存在し、色素としてロドプシンをもつ。
桿体細胞は単独の視物質のみを発現するため、表面的には色覚にはほぼ関与しないが、感度が高い。暗所では錐体細胞はほとんど働かず、主に桿体細胞が働く。このため暗所では、物の形がかなり判る場合であっても、色の差異はあってもはっきりとは判らない。
== 光刺激への反応 ==

=== 光刺激の受容 ===
ロドプシン(桿体細胞細胞に含まれる光受容色素)が受容したシグナルは増幅して伝達されるため、ロドプシン一分子が活性化すると細胞内で急速に反応が進む。一旦ロドプシンが活性化すると、多数のトランスデューシンが活性化される。そのトランスデューシンによってホスホジエステラーゼが活性化され、結果的にロドプシン一分子で、1秒に1000分子以上のcGMPを分解する〔ブルース・アルバーツ『細胞の分子生物学』第4版(2004年ニュートンプレス)〕。そのため桿体細胞細胞は、わずかな光にも強い反応を示すことができる。
ロドプシンはビタミンAによって構成されているため、ビタミンAが欠乏すると桿体細胞に必要なロドプシンが不足する。そのため、わずかな光刺激を受容することができず、夜間などはほとんど何も見えなくなってしまうことがある。網膜を構成するもう一つの視細胞である錐体細胞は、そもそも弱光下では光刺激を受容できないため、桿体細胞の不足が直接夜盲症などを引き起こす原因となるのである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「桿体細胞」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Rod cell 」があります。




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