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抗細菌剤 : ミニ英和和英辞書
抗細菌剤[こう]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [こう]
 (pref) anti-
細菌 : [さいきん]
 【名詞】1. bacillus 2. bacteria, bacterium 3. germ, virus
: [ざい]
  1. (n-suf) medicine 2. drug 3. dose

抗細菌剤 ( リダイレクト:抗生物質 ) : ウィキペディア日本語版
抗生物質[こうせいぶっしつ]

抗生物質(こうせいぶっしつ、)とは、微生物が産生し、ほかの微生物など生体細胞増殖機能を阻害する物質の総称〔生化学辞典第2版、p.471【抗生物質】〕。一般に「抗菌薬()」と同義であるが、広義には抗ウイルス剤や抗真菌剤、抗がん剤も含む。
アレクサンダー・フレミングが1928年にアオカビから見付けたペニシリンが世界初の抗生物質である。
1990年頃には、天然由来の抗生物質は5,000~6,000種類があると言われ、約70種類(微量成分を含めると約100種類)が実用に使われている。この他にも半合成抗生物質も80種が利用されている〔。
== 名称と定義 ==
antibioticsの単語は、抗生物質の一種ストレプトマイシンを発見したセルマン・ワクスマンが1942年のアメリカ細菌学会で、二種の細菌が同じ場所に存在する際に生じる拮抗する現象()を元に決められた。そのため、当初の抗生物質の定義は「微生物由来の、他の微生物の発育代謝を阻害する化学物質」であった〔。
1928年のペニシリンの発見以来、感染症に対する多くの「抗生物質」は細菌に対する「抗菌薬 (antibacterial drugs)」がほとんどであり、「抗生物質 (antibiotics)」と言えば「抗菌薬 (antibacterial drugs)」のことを指すことが一般だった。
その後探査研究が進み、細菌以外の感染症が多く知られるようになり、ウイルス真菌等の感染症に対する抗生物質が次々と開発され、抗ウイルス薬抗真菌薬が出現し、また天然物を化学的に修飾して改良したり、天然ではなく人工合成の抗菌薬も開発されていった。やがて抗腫瘍物質を概念に含めるため、冒頭のような定義に拡大された〔。
1953年に国立予防衛生研究所(現:国立感染症研究所)の梅澤濱夫博士が発見したザルコマイシンは、細菌・真菌への抗微生物活性のみならず、抗腫瘍性活性を持つ抗生物質であった。北里研究所秦藤樹博士によるマイトマイシンC、イタリアのFederico Arcamone博士のアドリアマイシン(現:ドキソルビシン)も抗腫瘍性抗生物質として実用化された。
言い換えると、抗生物質とは「微生物の産生物に由来する抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬、そして抗がん剤であり、その大半が抗菌薬」である。現在、感染症を専門とする研究機関・医療機関では「抗生物質」という名称はあまり用いられず、それぞれ「抗菌薬」・「抗ウイルス薬」・「抗真菌薬」・「抗寄生虫薬」と言う名称を用いる。
近年では化学合成で生産されるものや、天然の誘導体から半合成されるものもある〔。ピリドンカルボン酸系(キノロン系ニューキノロン系)やサルファ剤など、完全に人工的に合成された抗菌性物質も、一般的に「抗生物質」と呼ばれることが多いが、厳密には「合成抗菌薬」と呼ぶのが正しい。抗菌性の抗生物質、合成抗菌薬をあわせて、広義の抗菌薬と呼ぶ。
さらに、生命活動に深く関与する酵素の活動を選択的に阻む物質、高等動物免疫系で活躍する物質なども含めた再定義が求められている〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「抗生物質」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Antibiotics 」があります。




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