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廖平 : ウィキペディア日本語版
廖平[りょう へい]

廖 平(りょう へい)は、清末民初に活躍した経学者。清代の今文学派の掉尾を飾る人物の一人。思想が六変したことで有名。。六度思想が変化したことに因んで六訳と号した。張之洞王闓運を師とし、劉師培と交遊を持った。弟子に蒙文通がいる。初名は登廷、字は季平、号は旭陔、または勖斎

== 思想 ==
廖平の思想は、自身も認めるように、六回の変化(六変)がある。各々の主張は、第一変の平分今古、第二変の尊今抑古、第三変の小統大統、第四変の天学人学、第五変の天人大小、第六変の五運六気を以て詩・易を解するものを代表とする。
ただし質的変化から捉えるなら、変化の回数は二回か三回に分けられるとされている。これには二説存在する。まず二区分説は、第一変期から第三変期までと、第四変期から第六変期までの時期に分けるものである。この中、前者は経学的世界の解明を、後者は儒学思想の実践的適応を図った時期であるとされる。これに対して三区分説は、第一の漢代今古文学を平分する時期(第一変期)、第二の孔経人学の時期(第二変と第三変期)、第三の孔経天学の時期(第四変期以後)とに分けるものである。
また六変の時限をめぐっては、廖平自身の撰述になる『四益館経学四変記』、弟子の手になる『五変記箋』『六変記』、『廖平年譜』(廖平の息子宗沢の撰述)に指摘がある。しかし各々の年代の矛盾が指摘されている。また、思想内容の変遷は漸次変化するものであるから、明確な時間で区切ることはできないとする学説も存在する。
廖平の思想が六変した理由は諸説あり、実際には不明な点が多い。ただ理由の一つとして、廖平が尊孔尊経(孔子を尊び経書を尊ぶこと)の観念を保持したまま、その儒学思想を激変する中国社会に適応しようとしたために、何度もの自説の改変を余儀なくされたと指摘されている。
廖平思想の各時期に対する評価は、概ね第一変期の評価が高いのに比べ、漸次低落し、第四変期以後は低い評価が与えられている。これは第一変期の平分今古が、漢代経学を歴史的に分別し、今文と古文との相違を発見したに止まるのに対して、第二変期以後は徐々に儒学思想の実践的適応へと問題関心が移り、現代的な視点から見ると「荒唐無稽」とも思われる主張を繰り返したからである。
なお第二変期の尊今抑古は、康有為の『新学偽経考』『孔子改制考』と関連があるため、廖平思想そのものの問題とは別に、識者の注目を集めた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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