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島崎赤太郎 : ミニ英和和英辞書
島崎赤太郎[しまざき あかたろう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [しま]
 【名詞】 1. island 
: [みさき]
 (n) cape (on coast)
: [あか, あけ]
 (n) 1. red 2. crimson 3. scarlet 4. communist

島崎赤太郎 : ウィキペディア日本語版
島崎赤太郎[しまざき あかたろう]

島崎 赤太郎(しまざき あかたろう、1874年明治7年〉7月9日 - 1933年昭和8年〉4月13日〔)は、日本の作曲家。音楽教育者であり、オルガン奏者である。
== 略歴 ==
東京の築地(入船)に生まれた。父親の熊二郎は大工棟梁であったが、1886年(明治19年)ごろ、一家をあげてクリスチャンとなった。この父親は1890年(明治23年)の内国勧業博覧会にオルガンを出品していた。赤太郎は東京音楽学校(現・東京藝術大学)入学後、専修部でルドルフ・ディットリヒ、小山作之助らの元で学び、1893年(明治26年)に卒業。そのまま母校の助教となり、1901年(明治34年)には昭憲皇太后御前演奏を行っている。1902年(明治35年)3月出国。文部省給費留学生としてドイツのライプツィヒ王立音楽院(現・フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学ライプツィヒ)へ留学(夏までは病気の瀧廉太郎の帰国を支援した後、9月入学)。名指揮者のアルトゥール・ニキシュが校長の時代、パウル・ホーマイエル(Paul Homeyer, オルガン)、フーゴー・リーマン(音楽理論)ほかの元で、約4年間オルガンと作曲を学ぶ〔。留学中に東京音楽学校教授となり、1906年(明治39年)6月に帰国、共益商社の白井家の白井もとと結婚。同年秋より母校でオルガンと音楽理論を教え、オルガン普及に尽力。
文部省視学委員、同唱歌編纂委員も務め、文部省著作『尋常小学唱歌』の作曲委員会主任。『中学唱歌』などの選曲編集にも尽力した。1899年(明治32年)初版の島崎編『オルガン教則本』(共益商社)は1936年(昭和11年)に146版を達成している。作曲の重鎮として大正天皇の「御大礼奉祝合唱歌」などの公式曲を数多く担当していた。日本教育音楽協会編纂の音楽教科書にも伴奏譜の作曲で貢献をしている。1930年(昭和5年)、東京音楽学校を退職。葬儀は1933年(昭和8年)4月15日、芝愛宕町の日本キリスト教会で行われた。
西南学院大学立教大学などの校歌も作曲する。摂政(皇太子)であった昭和天皇の御製に島崎が曲をつけた「最上川」が、現在の山形県民歌となっている。また明治期の作曲家として初めて4声フーガを書いている。1927年(昭和2年)の日米交換人形に関する公式歌「人形を送る歌」は島崎赤太郎作曲である。島崎作曲の浄土真宗の「真宗宗歌」は現在でも歌われている。
著書に『オルガン教則本』(全2巻)、『詳解楽語辞典』、『詳解楽典』などのほか、ザーロモン・ヤーダスゾーン著作の音楽理論に関する訳書も数種ある。その翻訳に関しては、遺族にも連絡をとっていたことから、著作権に関する意識をもった(当時としては珍しい)音楽家であった。
島崎は明治中期から昭和初期にかけての日本において、音楽専門教育、特にオルガンと作曲法の教師として、重要な人物であった。瀧廉太郎や岡野貞一、永井幸次、中田章、福井直秋、信時潔井上武士らが島崎の教えを何らかの形で受けている。民間で出版された彼らの楽譜にもその影響は残っている。例えば、中田章作曲「早春賦」が掲載された「新作唱歌 第三集」序文(大正元年、吉丸一昌記述)には、島崎赤太郎が綿密に校閲したことが明記されている。既に知られているように吉丸一昌と島崎赤太郎の二人は文部省編「尋常小学唱歌」の編纂主任でもあった。同時期に編集された伴奏譜「尋常小学唱歌伴奏楽譜 歌詞評釈」(共益商社)でも福井直秋を支援する形で上記二名が校閲を担当していた。しかもこの伴奏譜を、島崎・福井と対立したと説明されることの多い田村虎蔵が明確に「推薦」した(実名で)という事実も重要である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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