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屋島 : ウィキペディア日本語版
屋島[やしま]

屋島(やしま)は、四国香川県高松市の東北に位置する南北に長い、台地の地形の独立峰〔高松市歴史資料館 編『屋島―シンボリックな大地に刻まれた歴史―』、高松市、2014年、2頁12頁25頁27頁。〕。
== 概要 ==
屋島の名称は屋根のような形状に由来し、その独特の山容は、高松市のシンボルになっている〔遠望の屋島を東西からは舟底形、南方からは切妻形の屋根にたとえる例もある。〕〔 - 高松市〕。また、いにしえからの海外交流交易海路のランドマークであり、海路に面した要衝であった。
山上に多島海が眺められる展望景観を有し、1934年(昭和9年)3月16日に国立公園国立公園 - 環境省〕として初の〔雲仙国立公園および霧島国立公園と同時指定。〕、瀬戸内海国立公園瀬戸内海国立公園 - 環境省〕に指定された。当初の指定範囲は屋島を含む、備讃瀬戸の一帯である。
島内に重層の遺跡を有し、まれな台地であることから〔屋島礫層の発見後は「屋島のメサを溶岩台地と呼ぶのは適切ではない」とされている。〕、1934年(昭和9年)11月10日に「屋島」の名称で国の史跡および天然記念物に指定された〔昭和9年11月10日文部省告示第275号(参照:国立国会図書館デジタルコレクション )〕〔史跡「屋島」 - 高松市〕〔天然記念物「屋島」 - 高松市〕。指定範囲は両者とも相引川以北の全域と、その地先の100メートルの海面区域である〔。
白村江の戦いの後に屋嶋城が築かれ、山上の全域が城とされている。また、南嶺山上には唐僧の鑑真が創建したとの伝承をもつ屋島寺がある。さらに、東岸の入江の一帯は源平合戦屋島古戦場である。その他、長崎ノ鼻(ながさきのはな)古墳〔5世紀初頭の全長45メートルの前方後円墳で、石棺は阿蘇溶結凝灰岩製である。〕・北嶺山上に千間堂(せんげんどう)跡〔屋島寺の前身の仏堂跡(礎石建物)で、基壇から多口瓶が3個体出土している。〕・屋島経塚・長崎ノ鼻砲台跡などがある〔。
屋島の山頂は平坦で、四周は急崖で囲まれたメサの標式的なものである。また、山頂近くの登山道に露出した通称「畳石」は、美しい板状節理である〔。その他、屋島礫層と通称「雪の庭」と呼ばれる白色凝灰岩が南嶺山上に分布する〔。
ドライブウェイの通じた南嶺山上は、香川県を代表する観光地として開発されているが、北嶺山上は良好な自然公園として維持されている。両者は細い尾根で接続され、各々周回した歩行者専用の探勝遊歩道と、南北嶺を縦走できる登山道が整備されている〔香川県は「瀬戸内海国立公園 屋島案内図」の説明板を、山上の遊歩道と山麓の要所に設置している。〕〔高松勤労者山の会『香川県の山』、山と渓谷社、2010年、30頁。〕。
いにしえの屋島は字義どおり島であったが、江戸時代の塩田開発と後の埋め立てにともない、陸続きのようになる。東岸と西岸の埋立地は住宅地・市街地に改変され、国指定の史跡および天然記念物の指定地内に多くの人が集住している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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