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同盟市戦争 : ミニ英和和英辞書
同盟市戦争[どうめいしせんそう]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [どう]
 【名詞】 1. the same 2. the said 3. ibid. 
同盟 : [どうめい]
  1. (n,vs) alliance 2. union 3. league 
: [し]
  1. (n-suf) city 
: [いくさ]
 【名詞】 1. war 2. battle 3. campaign 4. fight 
戦争 : [せんそう]
  1. (n,vs) war 

同盟市戦争 : ウィキペディア日本語版
同盟市戦争[どうめいしせんそう]

同盟市戦争(どうめいしせんそう)は、紀元前90年に、都市国家ローマと同盟を結んでいたイタリア各地の都市国家や部族が、ローマ市民権を求めローマに対し蜂起した戦争である。「ローマ連合」は実質的には一つの国として機能していたため、戦争というより内戦に近い。
== 背景 ==

===「ローマ連合」の成立===
ローマはイタリア半島の他の都市国家・部族に対して個別に同盟関係を結ぶことで支配を確立していく。敵対勢力に対して戦勝した上で同盟に組み込んでいった(同盟ではない「属州」を始めるのはイタリア半島統一のさらに後、第一次ポエニ戦争後のシチリアからである)。その際に(ケースバイケースではあるが、基本原則として)支配機構には手を付けずに温存した上で政治的自治を保障し、有力者にはローマ市民権を、さらなる有力者には元老院の議席を与え、一般市民にもローマ市民権取得を奨励した(出身地の市民権を捨てる必要はなく、今でいう二重国籍も認めていた)。ローマは勝った上で自分たちと同様の権利を敗者に開放していったのであり、選挙の努力は必要とはいえローマの官職に就任する(クルスス・ホノルム)ことも認めていた。そして同盟諸都市にもローマ街道を通して連絡・物流の利便性と共にローマとの一体性を高めることに務めた。この「敗者同化路線」はローマが勃興していく上での大きな強みとなった。
イタリア半島の諸勢力はローマとの同盟のみが認められ、諸勢力同士の同盟は禁じられることでローマを中心とした放射線状の同盟関係によって結合していた。あくまで同盟は軍事的なものであり、兵力の提供以外に貢納などの義務は全く無かった。同盟下の各勢力はローマの影響を受けるものの各勢力ごとのレベルでの政治的な自治権を保障されていた。また対外戦争においても指揮はローマが執ると定めて指揮系統を統一する代償に、ローマの貴族は納税によって戦費を負担し、ローマ市民の軍は犠牲の多い中核部隊を担い、他の同盟諸都市の軍よりも困難な任務を率先して引き受けた(一種のノブレス・オブリージュ)。こうしてローマは盟主と仰ぐに足る存在であることを文字通り身体を張って、血を流してまで証明し続けた(同時にこのような義務を背負った上でのローマ市民権であったため、たとえ奨励されていても、積極的にローマ市民権を取得しようという同盟市民は少なかったのである)。
それゆえにこうした同盟関係(ローマ連合)は、ローマが盟主として行なった同盟外との戦争などを通じて強化されていった。第二次ポエニ戦争においてイタリアを襲ったハンニバルは同盟間の離反を最優先の戦略目標としてその実現に努めたが、彼の予想を裏切り一体となった同盟は数少ない例外を除いて崩れず、その結束の強さが勝利の要因となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「同盟市戦争」の詳細全文を読む




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