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史明 : ウィキペディア日本語版
史明[し めい]

史 明(し めい、シー・ミン、1918年11月9日 - )は台湾歴史家・台湾独立運動家。中国国民党の弾圧を避けて日本に亡命し、『台湾人四百年史』を著した。台湾民主化後、帰国。台湾独立運動の指導者の一人で、「独立台湾会」の設立者。本名は施 朝暉
== 初期 ==
1918年、日本統治時代台北州士林にて出生。父の林済川は台湾の豊原出身で、若い頃に日本に留学して台湾文化協会の活動に関わり、また『台湾青年』の編集に携わる経験を持っていた。母は士林の富豪の施家の出身で、5人兄弟のうち史明だけが母の姓に従っている。
1937年日本に渡り、早稲田大学政治学を学ぶ。植民地時代、政治学は選択する人の少ない科目であった。彼はここで社会主義無政府主義の作家の作品をほぼ読み尽くし、なかでもマルクス主義の教義に惹かれた。大学卒業後、社会主義と反帝国主義の理想に執着した彼は1942年に大陸に渡り、中国共産党の抗日運動を支援する。1947年には300人程度の「台湾隊」を結成。彼の台湾独立という考えは、この大陸での経験の中で初めて芽生えた。
史明は中国に対して失望を覚える。「私はすぐに中国共産党の独裁を見た」、「共産党の土地改革を私は華北で見たが、土地を取り上げるばかりでなく、地主を残酷に殺した」と述べている。また、中国で日本との戦争に加わったとき、中国人の漢民族中心主義を間近に見た。台湾の兵士は共産党によって前線に送られ、無惨にも犠牲になったばかりでなく、それと同時に共産党は積極的に台湾人の分裂政策をとり、「客家人にはホーロー人を打たせ、ホーロー人には客家人と戦わせた」という。このために史明は「台湾人は中国人と一緒にはやっていけない」と考えた。
1949年末の共産党勝利直前、各地を転々としたあと、最終的に大陸を逃れて十年ぶりに台湾に戻る。1952年には台北郊外の山上で「台湾独立革命武装隊」を組織し、蒋介石の暗殺を謀るが、計画が事前に漏れ、この年日本に密かに渡ることを余儀なくされた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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