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双極性障害 : ミニ英和和英辞書
双極性障害[そうきょくせいしょうがい]
(n) bipolar disorder
===========================
: [そう, ふた]
 【名詞】 1. pair 2. set 
双極性障害 : [そうきょくせいしょうがい]
 (n) bipolar disorder
: [きょく, ごく]
  1. (adv,n) quite 2. very 
障害 : [しょうがい]
 【名詞・動詞】1. obstacle, obstruction 2. impediment (fault) 3. damage
: [がい]
  1. (n,vs) injury 2. harm 3. evil influence 4. damage 
双極性障害 : ウィキペディア日本語版
双極性障害[そうきょくせいしょうがい]

双極性障害(そうきょくせいしょうがい、)は、躁(そう)状態(躁病エピソード)と(うつ)状態(大うつ病エピソード)の病相(エピソード)を繰り返す精神疾患である〔〔“BipolarAnd Related Disorders,” ''DSM-5''〕。ICD-10では、うつ病とともに「気分障害」のカテゴリに含まれている〔『ICD-10』 第5章 「精神及び行動の障害」 F30-F39 気分〔感情障害〕〕。古い呼び名では躁うつ病〔『ICD-10』 第5章 「精神及び行動の障害」 F31 双極性感情障害<躁うつ病>〕、あるいは他の名称として双極性感情障害〔、双極症とも言う。
自殺リスクが高く、20年後の自殺率は6%以上で生涯では10%以上、自傷は30-40%のケースで起こっている。その他の精神的問題(不安障害薬物乱用など)の併発も多い〔。
WHOは世界で6000万人が罹患していると推定している。好発年齢は25歳で〔、初回発病は15-19歳からであり12歳以下は稀である。一卵性双生児における一致率は50 - 80%と、二卵性双生児 (5 - 30%) よりも高いことから、遺伝要因の関与が高いことが指摘されている〔。
双極性障害の躁状態、うつ状態はほとんどの場合回復するが、90%以上再発する。気分安定薬による予防が必要となることが一般的である。生活習慣の改善が必要となる。生涯障害とつきあう必要があるといえる。
単極性の大鬱病と似ている病気と思われがちだが、実際は全く違う病気・障害であることが分かっている。また似た症状が出ていても、発病のメカニズムや治療に使われる薬は全く異なる。同じ気分障害であるものの、全く違う病気である。Ⅰ型とⅡ型の二つがある。
== 症状と診断 ==
双極性障害は、躁状態を伴う双極 I 型障害()と、軽躁状態を伴う双極 II 型障害()に区分される。躁状態、または混合状態が1回認められれば、双極 I 型障害と診断される。うつ状態と躁状態が、症状のない寛解期をはさみながら繰り返していくことが多い。躁状態あるいはうつ状態から次のエピソードまでの間隔は平均して数年間である。また、うつ状態と躁状態の症状が混ざって出現する混合状態(混合性エピソード)が生じる場合もある。
これに対して、うつ状態と軽躁状態のみが認められる場合を、双極 II 型障害と呼ぶ。軽躁状態は、患者や家族には病気とは認識されにくいため、自覚的には反復性のうつ病であると考えている場合も多い。症例によっては特定の季節に再発を繰り返すこともある。うつ状態から急に躁状態になること(躁転)はまれでなく、一晩のうちに躁転することもある。また1年のうちに4回以上うつ状態、躁状態を繰り返すものを急速交代型()と呼ぶ。
双極性障害は遺伝に関係するとされているが、Ⅰ型からはⅠ型が、Ⅱ型からはⅡ型が遺伝する為、Ⅰ型とⅡ型は別の遺伝子に起因するものであると言われている。
双極性障害の診断は専門家であってもしばしば困難である。とくに、純粋な単極性うつ病から、双極性障害を原因としたうつ状態を鑑別することは困難である。若年発症では、最初のいくつかのエピソードはうつ状態である可能性が高い。双極性障害の診断は躁または軽躁エピソードを必要とするため、多くの患者は最初の診断および治療では大うつ病とされていた。
双極性障害の患者には、なんらかのパーソナリティ障害が伴っているケースが高いことが、統計的に確立している。その中でも、境界性パーソナリティ障害を疾患にもつ患者の双極性障害の確率が高いとされている。双極性障害の研究の第一人者であるハゴップ・アキスカルは、はじめ神経症性うつ病、境界性パーソナリティ障害気分障害に関する研究を行っていたが、双極性障害を限定的に定義する診断基準に疑問を持っていた。「三環系抗うつ薬で躁転を示す気分失調症は双極型とすべきである」「思春期前にも躁・軽躁エピソードが見られる」「双極性障害は社会的適応、対人関係、薬物乱用に影響する」など指摘。多くの症例を双極スペクトラム概念としてとらえる必要性があると説いた。それ以前にもクレペリンが双極性障害の様々な経過類型について記述しており、双極性障害を一元的にとらえていたとされる〔秋山剛、酒井佳永、松本聡子「双極スペクトラムと気質」『こころの科学 No.131』2007年1月〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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