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北ドイツ・オルガン楽派 : ミニ英和和英辞書
北ドイツ・オルガン楽派[きたどいつ おるがんがくは]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [きた, ほく]
 (n) north
: [たのし, らく]
  1. (adj-na,n,n-suf) comfort 2. ease 
: [は]
  1. (n,n-suf) clique 2. faction 3. school 

北ドイツ・オルガン楽派 : ウィキペディア日本語版
北ドイツ・オルガン楽派[きたどいつ おるがんがくは]

北ドイツ・オルガン楽派(きたドイツ・オルガンがくは、独 : Norddeutsche Orgelschule)とは、17世紀から18世紀前半にかけて北ドイツで活躍したオルガン奏者、作曲家の総称である。
== 背景 ==
17世紀北ドイツの諸都市では、プロテスタント教会に大規模なオルガンが設置され、オルガン音楽が盛んに演奏された。こうした背景としては、まずルター派の教会音楽に対する寛容な姿勢が挙げられる。マルティン・ルターは、「音楽は神の素晴らしい賜物であって、本来神に発するものであり、優れた音楽は様式を問わず神を讃えうる」とし、自らプロテスタント教会の会衆歌であるコラールを創作して、プロテスタント教会音楽の基礎を築く。一方、オルガンが独奏楽器として使用されるようになるのは、およそ14世紀のことであるが、15世紀末以降、ストップと呼ばれる発声機構の飛躍的な発展により表現力が大幅に向上し、バロック時代を通して「楽器の王」となる。このため、17世紀のプロテスタント教会では、オルガンが礼拝において重要な役割を担い、会衆の歌うコラールや聖歌隊の演奏を伴奏するほか、礼拝の要請に応じて、前奏曲や後奏曲等の自由な形式の楽曲を演奏し、コラール等の旋律にもとづく即興演奏を行うようになる。ヴァルター・ブランケンブルクによれば、プロテスタント教会におけるオルガンの多くは、奏楽する天使の彫刻によって装飾されており、宇宙的な調和の象徴として教会堂内の最も高い位置に設置され、天使とともに神を讃美するという。
ハンザ同盟がもたらす経済的繁栄と商人による自治が確立されていた北ドイツの諸都市では、宗教改革後、早くからプロテスタンティズムが浸透し、30年戦争の最中にあっても、シュトラールズントのように激しい戦闘が繰り広げられた一部の都市を除き、多くは政治的中立を保つことで、甚大な被害を免れることができた。こうして、北ドイツの諸都市は競うようにオルガンを新設し、バロック時代の新たな作曲様式を身につけた若い音楽家を招き寄せる。1687年にアルプ・シュニットガーハンブルクの聖ニコラウス教会に設置した4段鍵盤、67ストップからなる大オルガンは、この時代を代表する銘器であり、こうした楽器を通して、17世紀北ドイツの地に豊穣なオルガン音楽が展開されることになる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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