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三田渡の盟約 : ミニ英和和英辞書
三田渡の盟約[さんでんとのめいやく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [み]
  1. (num) three 
: [た]
 【名詞】 1. rice field 
盟約 : [めいやく]
  1. (n,vs) oath 2. pledge 3. pact 4. covenant 
: [やく]
  1. (adv,n) approximately 2. about 3. some 

三田渡の盟約 : ウィキペディア日本語版
三田渡の盟約[さんでんとのめいやく]

三田渡の盟約(さんでんとのめいやく)は、清と李氏朝鮮との間で行われた丙子の役の終戦講和条約である。1637年1月30日李氏朝鮮の首都漢城の郊外三田渡(現ソウル特別市松坡区蚕室洞)で締結された。この記念に大清皇帝功徳碑が建てられた。
李氏朝鮮は、初代国王である李成桂1393年の初代皇帝朱元璋から権知朝鮮国事(朝鮮国代官)に封ぜられて以降、一貫して明の属国であり続けたが、三田渡の盟約をもって、明の属国から清の属国へとかわった。1895年4月17日に締結された日清戦争後の講和会議である下関条約まで、李氏朝鮮は清の属国であり続けた。毎年上納される物品の量はその後減らされたものの、三田渡の盟約の大枠は1895年まで守られ続けた。
== 概説 ==

*主な内容
 *朝鮮は清に臣下の礼をつくすこと。
 *朝鮮は明からの誥命(朝鮮王冊封の文書)と冊印(朝鮮の国璽)を清に献納すること。
 *明と絶交し明の年号は使わないこと。
 *王の長男と次男、および大臣の子、大臣に子がない場合はその弟を人質として清に送ること。また何か不慮なことが起これば、人質の王子を朝鮮王に擁立するので覚悟しておくこと。 
 *清が明を征服する時は、命令を下し、使いを送るので、場合によっては数万規模の歩兵・騎兵・船員を求められた期日までに、遅れることなく派遣すること。
 *また清が椵島(鴨緑江の河口にある島)を攻め取るため、船50隻・水兵・槍砲等を準備しておくこと。
 *聖節(清の皇帝の誕生日)や正月等、慶弔時は慣例に従い、大臣や内官が献礼にくること。
 *清軍の脱走兵が鴨緑江をわたり、朝鮮に逃れた場合、送還すること。 
 *内外の諸臣と婚姻を結び、友好を固くすること。
 *新旧の城郭は清の事前の許可なく修理・増築を行わないこと。
 *日本と貿易を行うこと。
 *毎年黄金100両・白銀1000両のほか、水牛角弓面200副・豹皮100丁張、鹿皮100張等、20種目の物品を献納すること。
*1637年1月28日にホンタイジが仁祖に送った詔勅(原文)
寬溫仁聖皇帝, 詔諭朝鮮國王。 來奏, 具述二十日之詔旨, 憂計宗社、生靈, 有明降詔旨, 開安心歸命之請者, 疑朕食言耶? 然朕素推誠, 不特前言必踐, 倂與以後日之維新。 今盡釋前罪, 詳定規例, 以爲君臣世守之信義也。 爾若悔過自新, 不忘恩德, 委身歸命, 以爲子孫長久之計, 則將明朝所與之誥命、冊印獻納, 絶其交好, 去其年號, 一應文移, 奉我正朔。 爾以長子及再一子爲質, 諸大臣有子者以子, 無子者以弟爲質。 萬一爾有不虞, 朕立質子嗣位。 朕若征明朝, 降詔、遣使, 調爾步ㆍ騎、舟師, 或數萬、或刻期會處, 不得有悞。 朕今回兵, 攻取椵島, 爾可發船五十隻, 水兵、槍砲、弓箭, 俱宜自備。 大兵將回, 宜獻犒軍之禮。 其聖節、正朝、冬至、中宮千秋、太子千秋及有慶弔等事, 俱須獻禮, 命大臣及內官, 奉表以來。 其所進表、箋程式及朕降詔勑, 或有事, 遣使傳諭, 爾與使臣相見, 或爾陪臣謁見及迎送、饋使之禮, 毋違明朝舊例。 軍中俘係, 自過鴨綠江後, 若有逃回, 執送本主。 若欲贖還, 聽從本主之便。 蓋我兵死戰、俘獲之人, 爾後毋得以不忍縛送爲辭也。 與內外諸臣, 締結婚媾, 以固和好。 新舊城垣, 不許繕築。 爾國所有兀良哈人, 俱當刷還。 日本貿易, 聽爾如舊。 但當導其使者赴朝, 朕亦將遣使至彼也。 其東邊兀良哈避居於彼者, 不得復與貿易, 若見之, 便當執送。 爾以旣死之身, 朕復生之。 全爾垂亡之宗社, 完爾已失之妻孥, 爾當念國家之再造, 異日字子孫孫, 毋違信義, 邦家永奠矣。 朕因爾國狡詐反覆, 故玆敎示。 崇德二年正月二十八日。 歲幣以黃金一百兩、白銀一千兩、水牛角弓面二百副、豹皮一百張、鹿皮一百張、茶千包、水㺚皮四百張、靑皮三百張、胡椒十斗、好腰刀二十六把、蘇木二百斤、好大紙一千卷、順刀十把、好小紙一千五百卷、五爪龍席四領、各樣花席四十領、白苧布二百匹、各色綿紬二千匹、各色細麻布四百匹、各色細布一萬匹、布一千四百匹、米一萬包爲定式。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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