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ルドルフ・シュタイナー : ミニ英和和英辞書
ルドルフ・シュタイナー[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ルドルフ・シュタイナー : ウィキペディア日本語版
ルドルフ・シュタイナー[ちょうおん]

ルドルフ・シュタイナー(, 1861年2月27日 - )は、バルカン半島のクラリェヴェク〔*>出生当時はオーストリア帝国の版図に属するクロアチア王国領で、オーストリア=ハンガリー帝国の成立後、帝国内のハンガリー王国に属するクロアチア=スラヴォニア王国領となり、現在はクロアチア共和国領。〕で生まれ、オーストリアドイツで活動した神秘思想家、哲学者、教育者である。
ゲーテの自然科学論や学芸雑誌の編集に携わりながら、前衛的な団体やアナキズムの傾向をもつ人々と関係するようになり、ニーチェ主義的な自由思想の立場に至るが、神秘思想の講演者に転身し、人智学(アントロポゾフィー)と称する精神運動を創唱した。人智学運動は神智学協会神智学運動から派生したものであるが、インド思想に傾倒した神智学協会よりもキリスト教神智学に近い性格をもっており、ロマン派自然哲学グノーシス薔薇十字思想の流れも汲んでいる。
シュタイナーの思想はカール・グスタフ・ユングパウル・クレーアルベルト・シュヴァイツァーにも何らかの影響を与えた。ドイツ哲学研究者の三島憲一は、1970年代以降のドイツで緑の党に集まった知識人たちのなかに人智学に学んだ人々が多い〔*>例えば、のちに社民党に転じて1998年以降内務大臣を務めたオットー・シリー。〕と述べているが、その一方で、1920年代にヴァルター・ベンヤミンはシュタイナーについて「前近代への願望でしかないと見て深く軽蔑していた」(三島 2002 : 596)とも指摘している〔。
== 人物と業績 ==
シュタイナーは20代でゲーテ研究者として世間の注目を浴びた〔カルルグレン, 高橋訳 1992.〕。1900年頃からドイツの神智学サークルと関係するようになり、神智学徒たちの集まりで講演を行うようになった。1902年に神智学協会の正会員となり、同年ベルリンで「神智学協会ドイツ支部」が設立されると、その事務総長(書記長)に選ばれた。1912年に同協会を脱退し、友人らによって設立された人智学協会(アントロポゾフィー協会)の指導にあたった。晩年の1923年末には「一般人智学協会」(普遍アントロポゾフィー協会)を創設してその代表に就任し、亡くなるまで活動を続けた。人智学について多くの著作を物し、物質世界を超えた超感覚的世界(精神界)に関する事柄を語った。その思想の詳細は、ヨーロッパ各地で行われた生涯6千回にも及ぶ講演を通じて明らかにされた。そのテーマは教育、芸術(オイリュトミーと呼ばれる舞踊など)、医学、農業、建築、経済など、多方面にわたった。
シュタイナーは、ヨーロッパの秘教伝統のなかでもとりわけ重要な人物とみなされており、シュタイナーの遺したさまざまな構想は、特にドイツ語圏の国々で、小規模とはいえ存在感をもって実践され続けている〔。シュタイナーの著作や講演集は現在も継続してドイツ語で出版され、版を重ね、外国語にも翻訳されている〔Tingay 2009, pp. 451-453.〕。教育の分野においては、ヴァルドルフ教育(シュタイナー教育)およびヴァルドルフ学校(シュタイナー学校)が代替教育として広く普及し、日本でも、世界のヴァルドルフ学校の教員養成で学んだ者を中心にヴァルドルフ教育は実践されている。
シュタイナーはドイツの観念論とロマン派の影響下でみずからの思想を形成し、ドイツ近代哲学の認識論の系譜を引いているほか、ドイツ神秘主義の影響も受けた。また、教育学者の菱刈晃夫によると、シュタイナーはヨーロッパ中世・ルネサンスから続く「魔術」の水脈を受け継いでいる〔菱刈 2003.〕。三島憲一の説明によると、ゲーテの自然科学論の影響下でシュタイナーが展開したのは、当時さまざまに模索されていた総合知のひとつのかたちであり、その背景には新プラトン主義、ドイツ神秘主義、ヨーロッパの古典的な自然科学があった。シュタイナーは宇宙の精神とむすびついた人間の内なる霊性についての認識の基礎づけを図り、また、近代社会の諸問題の克服に向けた調和への道筋を探った〔三島 2002.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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