翻訳と辞書
Words near each other
・ ムカシゴキブリ亜目
・ ムカシサソリ亜目
・ ムカシサヤバネムシ目
・ ムカシザトウムシ目
・ ムカシシリアゲムシ亜目
・ ムカシタマゴウニ亜目
・ ムカシダイダラアホウドリ
・ ムカシトカゲ
・ ムカシトカゲ属
・ ムカシトカゲ目
ムカシトンボ
・ ムカシトンボ亜目
・ ムカシヌマエビ属
・ ムカシヒザラガイ目
・ ムカシヒトデ亜綱
・ ムカシベニシダ
・ ムカシホホジロザメ
・ ムカシヤセイモリ目
・ ムカシヤンマ
・ ムカッラー


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ムカシトンボ : ミニ英和和英辞書
ムカシトンボ
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ムカシトンボ : ウィキペディア日本語版
ムカシトンボ

ムカシトンボ(昔蜻蛉・学名''Epiophlebia superstes'')は、トンボ目・ムカシトンボ科に分類されるトンボ。日本固有種で、いわゆる生きている化石といわれる動物の一つでもある。
==特徴==
体長は5cm前後、翅の長さは3cm前後の中型のトンボである。頭部はやや横に広く、複眼は左右に離れる。前後の翅はほぼ同じ形をしている。体色は黒で、胸の前面と側面に黄色の帯模様、腹の節ごとに小さな黄色の点がある。胴体は不均翅亜目のサナエトンボ類に似るが、翅は均翅亜目のイトトンボカワトンボ類に似ている。草木に止まる時も翅を閉じて止まることが多い。
トンボの系統は均翅亜目から不均翅亜目(トンボ亜目) Anisoptera が分岐したと考えられているが、ムカシトンボは両方の特徴を持っていて、2つの亜目のつながりを示す原始的なトンボとされる。このため「生きている化石」といわれる。トンボの分類でも、ムカシトンボは均翅亜目でも不均翅亜目でもなく、均翅不均翅亜目(ムカシトンボ亜目)という亜目に分類されている。しかし、最近では不均翅亜目に含める考え方も多くなっている〔日本のトンボ(2012)〕。
分布域は北海道から九州までほぼ全国に及ぶ。しかし日本以外では近縁種のヒマラヤムカシトンボ ''Epiophlebia laidlawi''がヒマラヤ山脈周辺に、同じく近縁種の''Epiophlebia sinensis''が中国黒竜江省に分布するのみで、他の地域には分布していない。このようなムカシトンボ科の隔離分布は、ムカシトンボの祖先が各地域で別々にジュラ紀から生き残ってきたために生じたと考えられていた。しかし遺伝子解析により、これらの3種の遺伝子にほとんど差異がない事が判明し、ジュラ紀ごろに生息域が固定されたと考えるよりは、最終氷期に東アジア一帯に生息していたムカシトンボの祖先が、氷期の終了に伴って各地に遺存した結果として現在の分布を示すようになったという見方が有力となっている。〔"Phylogeographic analysis elucidates the influence of the
ice ages on the disjunct distribution of relict dragonflies in Asia", Büsse et al.(2012)〕

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ムカシトンボ」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.