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マドラサ : ミニ英和和英辞書
マドラサ
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


マドラサ : ウィキペディア日本語版
マドラサ

マドラサ正則アラビア語:, madrasa〔アラビア語口語(アーンミーヤ)では地方によって発音が異なる場合があり、ローマ字でも madrasah, madrash, medresa, madressa のように表記に揺れが見られる。〕)とは、イスラーム世界における学院。元々は単純にアラビア語で「学ぶ場所、学校」を意味するだけだったが、11世紀に制度的に確立し、イスラーム世界高等教育機関として広く普及した。モスクと併設される場合も多く、一般に寄進財産で運営される。近代の世俗教育の普及によって、宗教教育の専門機関となった。

== 概要 ==

「マドラサ」という語は、もともと「学校」「学ぶ場」という意味で、アラビア語以外にも、ウルドゥー語ペルシア語トルコ語クルド語インドネシア語マレー語ボスニア語などアラビア語の影響を受けた諸言語にも語彙として存在する。語源はアラビア語で「学ぶ」を意味する動詞「ダラサ」()である。アラビア語では、もともと「マドラサ()」には、運営形態・宗教の有無などに関係なく「学校」という意味しかない。現代アラビア語でも、「マドラサ」は宗教性の有無に関係なく「学校」の訳語として用いられており、したがって小学校・中学校・高等学校は全て「マドラサ」の範疇に入る。ヘブライ語の "midrasha" も、「学ぶ場」という意味をもっている。
一般的に、政府が市民にひろく教育の機会を提供できない場合には、私立の宗教組織が代わりにこの需要と供給の不均衡を埋める傾向にあると言われている。その結果、当該地域の教育システムは、教育機会を提供する宗教組織の宗教観に基づいたものとなりやすい。この点からいうと、マドラサは、カトリックの教区学校とか、正統派ユダヤ教イェシーバーと同様の、ムスリムのためのイスラーム学校、ということになる。これらの教育組織はいずれも、基礎教育を提供すると同時に、自分たちの宗教の基礎を生徒に教えることを目的としている。
非宗教的な学校と同じように、マドラサの多くは女生徒の入学を認めているが、イスラーム社会の習慣にのっとり、通常は男女別学である。また大規模な女子だけのためのマドラサの例もある。
典型的なマドラサでは、二つの学習コースがある。
*一つは「ヒフズ」コースで、クルアーンの暗記をするコースである(クルアーンを完全に暗記した人を「ハーフィズ」と呼ぶ)。
*もう一つはウラマー英文「'alim」コースで、専門的な学者を目指すコースである。
通常カリキュラムでは、アラビア語タフシール(クルアーンの解釈)、シャリーア(イスラーム法)、ハディースムハンマドの言行録)、マンティク論理学)、とが教えられる。
また、必要に応じて、マドラサによってはアラビア語文学英語、他の外国語科学世界史などの講義も行っている。
マドラサにはあらゆる年齢の人が入学でき、少なくない人数がイマームとなるために勉強を続ける。例えば、ウラマーの資格を得るためにはおよそ12年間の勉強が必要である。また、マドラサは、夕方の授業を開講し、寮が付属する点でイギリスの「カレッジ」にも似ている。マドラサの重要な役割の一つは、孤児や貧しい家庭の子供に教育・訓練の機会を提供することにある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「マドラサ」の詳細全文を読む




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