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フラナン諸島 : ミニ英和和英辞書
フラナン諸島[ふらなんしょとう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [しょ]
  1. (pref) various 2. many 3. several 
諸島 : [しょとう]
 【名詞】 1. archipelago 2. group of islands
: [しま]
 【名詞】 1. island 

フラナン諸島 : ウィキペディア日本語版
フラナン諸島[ふらなんしょとう]

フラナン諸島Flanna Islesスコットランド・ゲール語:Na h-Eileanan Flannach)は、スコットランドアウター・ヘブリディーズ諸島に属する小さな島群。ルイス島のおよそ32km西方にある。7世紀のキリスト教聖職者聖フラナンにちなんで名付けられた。中世には『7人の猟師たち』という通称で呼ばれていた。かつては教会が建てられたがヴァイキングの侵攻、その他の島々から隔絶されていることで人口は減少した。1971年の灯台機械化以降、無人島となっている。1900年には、アイリーン・モア島の3箇所ある灯台の灯台守たちがなんの痕跡もなく失踪するという事件が起きている。(後述)
== アイリーン・モア灯台事件 ==
1899年12月、フラナン諸島最大の島・アイリーン・モア島(Eilean Mòr:「大きな島」の意)に灯台が建造された。アイリーン・モア島には侵入者を歓迎しない妖精がいるという伝説が古くから語り継がれてきたが、この付近の海は難所として知られており、付近を航行する船の安全を確保するのが目的だった。
その灯台には3人の男、ジェームズ・デュカット、ドナルド・マッカーサー、トマス・マーシャルが灯台守として常駐していた。しかし、1900年12月15日、ヘブリディーズ諸島の沖を航行していた貨物船アーチャー号が船の向きを変えようとして現在位置を確かめるべく、アイリーン・モア灯台の光を探したが、奇妙な事に光はどこにも見当たらず、応答もなかった。
それから10日余り経った12月26日、定期的に食料等を補給していたヘスペラス号が島に到着、船長のジム・ハーヴィーは汽笛大砲の音で灯台に呼びかけてみたが、何の応答もなかった〔。船員達が調査のためボートに乗って灯台に向かったところ、灯台の中はきちんと整っており、灯台のランプにも何の異常もなく、いつもの灯台の光景である。しかし、そこからは3人の灯台守の姿だけがなくなっていたのである。
その後の調査の結果、島の西側に暴風雨の跡がある事、岩の割れ目に常備してあった道具箱が見当たらない事、そしてデュカットとマーシャルのオイルスキンがなくなっているという事が明らかになった〔ため、デュカットとマーシャルが暴風雨の中、道具箱を使っての作業中に誤って海に投げ出されたように思えた。しかし、何故マッカーサーまでいなくなったのか、何故彼のオイルスキンだけが残されたままなのかという謎が残った〔。
3人のうちの誰かが足を滑らせて突堤から落ち、彼を助けるために残る2人も海に飛び込み死んでしまったとも考えられたが、突堤にはロープやライフベルトも残されていた〔Nicholson, Christopher. (1995) ''Rock Lighthouses of Britain: The End of an Era?'' Caithness. Whittles. ISBN 1-870325-41-9 pp. 168–79.〕〔"Transcripts from documents related to the Flannan Isles mystery. Museum of Scottish Lighthouses. Retrieved 3 September 2008.〕。また、3人のうちの誰かが正気を失ってほかの2人を殺し、自分も海に飛び込んで死んだのではないか〔灯台守の1人トマス・マーシャルがジェームズ・デュカットが発狂したような趣旨の日誌を書き残したといわれているが、後世の創作ともいわれている。〕等、失踪について諸説あるが、真相は謎のままである〔Munro, R.W. (1979) ''Scottish Lighthouses''. Stornoway. Thule Press. ISBN 0-906191-32-7 p. 171.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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