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フォボス2号 : ウィキペディア日本語版
フォボス2号[ろしあ]

フォボス2号(ロシア語:Фобос-2)は1988年ソビエト連邦によって打ち上げられた火星探査機火星とその衛星フォボスを調査する計画だったが、観測中に交信が途絶えたため部分的な成功しか収められなかった。同型機として5日早く打ち上げられたフォボス1号がある。
== 概要 ==
フォボス2号は1988年7月12日バイコヌール宇宙基地からプロトンロケットで打ち上げられ、火星へ向かう軌道に乗せられた。フォボス1号は途中で交信が途絶えてしまったが、2号の飛行は順調に進んだ。火星接近時には予定通り逆噴射ロケットの噴射が行われ、1989年1月29日に火星周回軌道に投入、その後は逆噴射モジュールを分離した。
探査機は火星の観測を行った後、3月27日に衛星フォボスに接近した。さらにフォボスの50m以内まで近づき、2つの小型着陸機(移動式の"hopper"と固定式の観測プラットフォーム)を投下する予定だったが、接近の途中で交信が失われてしまった。原因は搭載コンピューターの故障によるものだった。結果的に、フォボスに関してはごく限られた情報しか手に入れることができなかった。
フォボス接近時には自動運用で撮影が行なわれたが、電力を節約するために撮影時には送信機が停止されていた(撮影時には姿勢を変えるため主アンテナは地球方向に向けられない)。しかし撮影終了後も通信は確立出来なかったため、緊急コマンドを送信し、約4時間後に17分間の弱い信号を受信できたが、衛星は回転状態にあり、低利得アンテナでしか通信ができない状態になっていた。テレメトリの解読ができないうちに再び通信が途絶し、以後の通信は出来なかった 。
ソビエト連邦が1991年崩壊したため、フォボス2号は同国が打ち上げた最後の惑星探査機となった。現在は、火星人工衛星として公転していると考えられている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フォボス2号」の詳細全文を読む




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