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フェアバーン・サイクス戦闘ナイフ : ミニ英和和英辞書
フェアバーン・サイクス戦闘ナイフ[せんとう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [いくさ]
 【名詞】 1. war 2. battle 3. campaign 4. fight 
戦闘 : [せんとう]
  1. (n,vs) battle 2. fight 3. combat 

フェアバーン・サイクス戦闘ナイフ : ウィキペディア日本語版
フェアバーン・サイクス戦闘ナイフ[せんとう]

フェアバーン・サイクス戦闘ナイフ(Fairbairn–Sykes fighting knife)は、とによって開発された諸刃の戦闘用ナイフである。フェアバーンとサイクスは共にの元警官だった〔Chambers, John W., ''OSS Training in the National Parks and Service Abroad in World War II'', Washington, D.C., U.S. National Park Service (2008), p. 191: Fairbairn joined the (SMP) in 1907. During his service with the International Police in Shanghai, Fairbairn reportedly engaged in hundreds of street fights in the course of his duties over a twenty-year career. Much of his body, arms, legs, torso, even the palms of his hands, was covered with scars from knife wounds from those fights.〕。
フェアバーン・サイクス戦闘ナイフは第二次世界大戦中、ブリティッシュ・コマンドス、落下傘部隊、特殊空挺部隊(SAS)などの特殊部隊・精鋭部隊に配備されたことで有名になった。先細った形状と鋭く尖った刃先を備えることから、このナイフはしばしばスチレットとも称される〔Dunlop, Richard, ''Behind Japanese Lines: With the OSS in Burma'', New York: Time Life Co., ISBN 0-8094-8579-6, ISBN 978-0-8094-8579-6 (1991): "Fairbairn had invented a stiletto as precise as a surgeon's scalpel. He wielded it with a flashing, slashing vigor that invariably proved fatal to an opponent. 'Why is it so long and thin?' I asked him one day in a question period during my own course of instruction. 'It doesn't have a cutting edge.' 'It doesn't leave any marks on the body,' he replied. 'Scarcely more than a tiny drop of blood.'"〕。ただし、刺突に特化した刃物であるスチレットとは異なり、フェアバーン・サイクス戦闘ナイフは斬撃に用いることも想定されていた〔Cassidy, William L., ''A Brief History of the Fairbairn–Sykes Fighting Knife ''〕。ウィルキンソン・ソード社が製造を担当し、柄頭や握りにはいくつかのバリエーションがある。
こんにち、フェアバーン・サイクス戦闘ナイフはブリティッシュ・コマンドスや戦略諜報局(OSS)、などを始めとする各国の特殊部隊・精鋭部隊の象徴的な装備と見なされている。ウェストミンスター寺院にはコマンドスを記念した金色のフェアバーン・サイクス戦闘ナイフが所蔵されている。
フェアバーンとサイクスは1940年11月に特殊部隊訓練センターで新たな戦闘ナイフを考案し、1941年1月には彼らのアイデアを元に最初の50振りが製造された〔Allan, Stuart. ''Commando Country''. Edinburgh: National Museums Scotland, 2007. ISBN 978-1-905267-14-9.〕。
==設計==
フェアバーン・サイクス戦闘ナイフは奇襲攻撃と戦闘に特化したナイフであり、胸郭を容易に貫けるように細身の刃を備えていた。握りには正確に保持しやすくする為にくびれがある。フェアバーンは著書『Get Tough!』(1942)の中で次のように述べている。

白兵戦において、ナイフほど危険な武器はない。ナイフを選ぶ時には念頭に置くべき2つの重要な要素がある。バランスと尖さである。柄は手にしっかりとフィットしていなければならないし、重すぎる刃も良くない。柄から指が離れ、握りが甘くなる傾向があるからだ。刃には尖い切っ先と切れ味の良い刃先が必須である。動脈を引き裂いた場合(きれいに切断した場合と異なり)、出血を止めようと伸縮する傾向がある。主動脈をきれいに切断したならば、負傷者は速やかに意識を失い、死に至る。

実際に製造されたフェアバーン・サイクス戦闘ナイフにはいくつかのパターンがある。原型となったシャンハイ・ナイフの刃渡りはわずか程度だった。最初に製造されたパターンのナイフは、刃渡りで、元々のデザインにはないリカッソ部があった。また柄はわずかにS字型に湾曲していた。第2パターンのナイフは、刃渡り弱で、幅程度の柄、ローレット加工が施された握り、丸い柄頭を備えていた。第二次世界大戦後にアメリカ合衆国で輸入されたものには、法律上の制限から柄の握り側にENGLANDという刻印が加えられている。また、柄の刃側には英国官品を意味するブロードアローと支給番号が刻印されていることがある。第3パターンのナイフは、第2パターンと同様刃渡りは程度だが、握りの滑り止めがリングパターンに改められた。リングパターンの握りは安価な合金素材を用いた鋳造加工でも容易に生産しうるため、当時不足しつつあった真鍮を節約するべくこの設計変更が行われたが、握った時の手が不安定になりやすい点や濡れた時に滑りやすい点が設計者自身によって問題視されていたという。第3パターンには、"WILLIAM RODGERS SHEFFIELD ENGLAND"、"BROAD ARROW"、"ENGLAND"といった刻印が施されることもあった。エギントン・グループ(Egginton Group)の一員でもあるウィリアム・ロジャース社(William Rodgers)では、現在でも同型で黒一色のナイフを製造している。これはNATO各国での使用が想定されており、特定のメーカーを示す刻印は施されていない。
刃渡りは大戦において着用を想定しうる最も厚手の衣類、すなわちソビエト連邦製外套を着用した状態の敵を対象に、外套を含む衣類全て()を貫通し、その上で数インチが身体に突き刺さる長さとして定められていた。大戦後期に製造されたナイフの刃渡りは程度となっていた。
全てのパターンにおいて、握りはフルーレ風の独特の形状をしており、様々な構え方が可能だった。刃渡りや握りの滑り止め加工といった細部のバリエーションは多数ある。フェアバーン・サイクス戦闘ナイフのデザインは、その後数十年にわたってナイフの設計に大きな影響を与えた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フェアバーン・サイクス戦闘ナイフ」の詳細全文を読む




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