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ビートルズの海賊版 : ミニ英和和英辞書
ビートルズの海賊版[びー]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ビー : [びー]
 (n) bee, (n) bee
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
海賊 : [かいぞく]
 【名詞】 1. pirate 2. sea robber 
海賊版 : [かいぞくばん]
 【名詞】 1. pirated edition 2. bootleg
: [ぞく]
 【名詞】 1. rebel 2. insurgent 3. thief 4. burglar
: [はん]
 【名詞】 1. edition 2. version 

ビートルズの海賊版 ( リダイレクト:ビートルズの海賊盤 ) : ウィキペディア日本語版
ビートルズの海賊盤[びーとるずのかいぞくばん]
この項ではビートルズの海賊盤について述べる。 ビートルズの海賊盤のほとんどは録音媒体であるが、ヴィデオ映像も含まれる。1960年代後半にビートルズの海賊盤が最初に現れてから、彼らは最も多くの海賊盤が作られたロック・バンドの1つとなった〔Heylin (2004), p. 8.〕。
海賊盤音源にはテレビ、ラジオ出演時の演奏録音、ライヴ・コンサートの録音、視聴盤、個人所有のデモ・テープの流出、秘かに複製されたスタジオ・セッション・テープ等、複数のソースが含まれている。単一のソースで海賊盤が最も多く作られたものは、1969年の『ゲット・バック・セッション』時のリハーサルやレコーディングの音源であり、次いでBBCラジオ出演時の演奏、ライヴの録音、スタジオでのアウトテイクが膨大な量の海賊盤の音源となっている。
== 海賊盤史概観 ==
ビートルズの海賊盤で最初に有名になったのは、1969年頃にレコード会社名の記載のない真っ白なジャケットで出回った 『Kum Back』であった。これは、「ゲット・バック・セッション」のバランス・エンジニア、グリン・ジョンズ(Glyn Johns)がアルバム『ゲット・バック』(後に『レット・イット・ビー』として発表された) 用に作成した初期のミキシングアセテート盤が基になっている〔Unterberger (2006), pp. 282–283.〕。「ゲット・バック・セッション」の海賊盤は、ジョン・レノンが意図せずにソースの流出元となった可能性がある。レノンは「(海賊盤は)俺が誰かにやったアセテート盤をそいつが持っていって、先行プレスだか何だかだと言って放送された物が基になっていると聞いた。」と語っている〔Unterberger (2006), p. 371.〕。
1970年代初めに現れた海賊盤の中では有名なものとして、1963年以降のBBCラジオでの演奏から14曲が収録された『Yellow Matter Custard』〔Unterberger (2006), pp. 26–29.〕や、「ゲット・バック・セッション」の音源が2枚組のアルバムに収録された『Sweet Apple Trax』〔Heylin (2004), p. 207.〕が挙げられる。1978年には、デッカ・レコードでのオーディション・テープが海賊盤業者に買い取られ、これを音源にした45回転のシングル盤が多数出回った〔。この時期の海賊盤業者は、他の業者の海賊盤をコピーしたり、包装を変えたりして再発売することが多かったため、有名な海賊盤の中には、複数の海賊盤レーベルから発売されたものも多かった。1970年代のビートルズの海賊盤レーベルで大規模だったものには、「The Amazing Kornyfone Record Label(TAKRL)」、「ContraBand,」、「Trademark of Quality」、「Wizardo」などがある〔Reinhart (1981), pp. xix–xxi.〕。
EMIは、ビートルズの未発表曲、未発表テイクのアルバム、『Sessions』(Sessions)を1985年に発表しようと計画していたが、編集終了後にビートルズ側が拒否したため実現しなかった。同年の末頃にはこのアルバムの海賊盤コピーが広く出回った〔Unterberger (2006), pp. 365–366.〕 。1980年代に『Sessions』の準備のために行われたEMIの保管音源の整理や調査、またマルチメディア・ショーがアビイ・ロード・スタジオで行われた際に、音源の高音質のコピーが秘かに作成された疑いが強い〔 。1988年に発売された「Swingin' Pig」レーベルの海賊盤CDのシリーズ、『Ultra Rare Trax』は、そのようなコピー音源がソースとなったと思われる〔Heylin (2004), p. 209.〕。このシリーズにはそれまで海賊盤としても発表されていなかった曲、テイクが、公式盤に匹敵する高音質で収録されている。
1980年代終わりには、ビートルズのスタジオ・アウトテイクを専門とするレーベル「Yellow Dog」も、『Ultra Rare Trax』と似たCDシリーズ、『Unsurpassed Masters』を発売した。「Yellow Dog」と「Swingin' Pig's」は共に「Perfect Beat」社の子会社で、同社はルクセンブルク で登記されている。同国はEU加盟国の中で、著作権に関する法律が最も寛容な国である〔Heylin (2004), pp. 229–231.〕。「Yellow Dog」は1991年には1968年の「キンファウス(イーシャー)・デモ」のテープから22曲を収録した『Unsurpassed Demos』を発売したが、その内の何曲かは、1988年に始まったラジオ番組『The Lost Lennon Tapes』で、既に放送されたことのあるものだった〔。
1993年、ビートルズのBBC ラジオでの演奏音源を収録したCD9枚組のボックス・セット が、イタリアの「Great Dane」レーベルから発売された。1994年から1996年にかけて『 ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』及び『ザ・ビートルズ・アンソロジー』が発売され、それまで海賊盤として出回っていた多くの目玉音源が、より高音質で公式に流通するようになっても、新たな海賊盤は相変わらず出回り続けている。「Silent Sea」レーベルは1999年から、スタジオ・アウトテイク音源を再編纂し、上質な外装とライナーノーツを付属したCD-Rの発売を開始した。〔Heylin (2004), pp. 309–310.〕。2000年には、「Vigatone」レーベルが、以前に出していた「ゲット・バック・セッション」のCD8枚組セットの内容を拡充し、17枚組のCDセット『Thirty Days』を発売した〔Heylin (2004), p. 277.〕。2000年代初めには、DVD の登場によりライヴ映像、テレビ番組、プロモーション・フィルムやさらに珍しい映像が、海賊盤ヴィデオとして流通するようになった〔Unterberger (2006), p. 368.〕。
ブロードバンドインターネット接続の普及は、海賊盤業界に変革をもたらしている。「The Purple Chick」レーベルは、スタジオ・セッションや「ゲット・バック・セッション」、BBCラジオ等の音源をデジタル処理により音質を向上させ、テーマ毎に分類した上でインターネット上のファン・サイト等を通じて無料で配信している。アメリカの作家、ジャーナリストのRichie Unterbergerは、「今や海賊盤を買わなくても、流通しているビートルズの未発表音源を完全収集することは理論上可能である」と指摘している〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ビートルズの海賊盤」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 The Beatles bootleg recordings 」があります。




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