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ビメンチン : ウィキペディア日本語版
ビメンチン
ビメンチン()は、間葉系細胞に特有の中間径フィラメント()である。
ビメンチンは結合織を構成する線維芽細胞、血管内皮細胞、平滑筋細胞、横紋筋細胞、骨・軟骨細胞、神経鞘細胞など多様な細胞に分布する主要な細胞骨格蛋白である。結合織以外でもリンパ球やマクロファージなど血液細胞、中枢神経系のアストロサイトでの分布も確認されている。病理学的にはサイトケラチンとビメンチンに対するモノクローナル抗体を用いて、上皮性と非上皮性腫瘍の鑑別が行われている。
== ビメンチンの発見 ==
ドイツのMax-Planck-Instituteの生物物理・化学グループのOsbornとWeberらのグループは、マウス線維芽細胞由来のNIH-3T3株化培養細胞を用いて界面活性剤Triton X-100と塩類処理による細胞質成分の除去を行ったのち、分子量57,000の細胞骨格蛋白を精製した。この蛋白に対する抗体を作製し、蛍光抗体法で培養細胞を染色したところ、上皮以外の間葉系細胞の中間径フィラメントと特異的に反応した。彼らは間葉系細胞に特有の中間径フィラメントとしてビメンチン()と命名した(Franke WW et al, 1978)。ケラチンやビメンチンを始めとする中間径フィラメントの多くがMax-Planck-Instituteのグループにより分離され、精力的な細胞生物学的研究が行われ今日まで発展してきた。精製された蛋白に対するモノクローナル抗体はその後全世界に普及し、細胞生物学の研究や病理診断学への応用に必須のツールとして用いられている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ビメンチン」の詳細全文を読む




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