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バストーニュの戦い : ミニ英和和英辞書
バストーニュの戦い[ばすとーにゅのたたかい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [いくさ]
 【名詞】 1. war 2. battle 3. campaign 4. fight 
戦い : [たたかい]
 【名詞】 1. battle 2. fight 3. struggle 4. conflict 

バストーニュの戦い : ウィキペディア日本語版
バストーニュの戦い[ばすとーにゅのたたかい]

バストーニュの戦い()とはバルジの戦いの最中、ベルギーの町バストーニュで行われた戦いである。ドイツ軍の攻撃目標はアントワープの港であり、バルジの戦い初期、ドイツ軍の奇襲に混乱していた連合軍が軍を立て直してしまうことや、圧倒的優勢な連合軍空軍の攻撃が開始される前に、交通の要所バストーニュを占領しなければならず、ベルギー東部においてドイツ装甲部隊は攻撃を強化した。バストーニュにはアルデンヌ山地を巡る7本の道が合流しており、その交差点はドイツ軍の進撃に必要であった。戦いは1944年12月中旬から1945年1月まで行われた。
==背景==
1944年6月、連合軍はノルマンディー上陸作戦に成功後、パリを解放し、ドイツ軍を東へと追いやっていた。そのため、連合軍は北はオランダネイメーヘン、南は永世中立国スイスまで進出した。その進撃の最中、良港を持つアントワープを占領し、秋にはアーヘンへ進出、ドイツ国境をついに越えた。そのため、ドイツ総統アドルフ・ヒトラーはベルギーにおいて連合軍を押し返す事を計画した。それは総勢55個師団で奇襲を行い、マース川を渡り、アントワープを奪還するものであった。ゲルト・フォン・ルントシュテット(西部方面軍司令官)とヴァルター・モーデル(B軍集団司令官)を含む西部戦線の司令官たちの反対にも関わらず、計画は修正されず、作戦発動は1944年12月16日と決定した。
一方、連合軍はアルデンヌの地形がドイツ軍の大規模反撃に不向きであると考えていた。また、ありとあらゆる情報が、アルデンヌに配置されているドイツ軍部隊が疲弊していることを示しており、連合軍首脳はドイツ軍による大規模反抗作戦が発動されるとは考えておらず、バストーニュ近辺のドイツ軍は歩兵師団のみで、戦闘も小規模で済むと考え、7月22日から11日19日まで連戦していたアメリカ第28歩兵師団が比較的平穏と思われたバストーニュに配置された。
第5装甲軍司令官、ハッソ・フォン・マントイフェルは第XLVII 装甲軍団(司令官ハインリッヒ・フォン・リュトヴィッツ男爵(Heinrich Freiherr von Lüttwitz)にナミュール近郊でマース川を渡り、バストーニュを占領するよう命令した。そこで、リュトヴィッツは、第26国民擲弾兵師団、第2戦車師団が先頭、装甲教導師団が後衛とし、3個師団で11km幅の正面を突破する計画とした。これに対する連合軍はアメリカ第110歩兵連隊の2個大隊(第3大隊は予備とされていた)でウール川沿い14kmの防衛を行っていた。しかし、部隊は集落ごとの小さなグループに分けられ、最前線である川岸には昼間のみ張り付いていた。そして、部隊は防衛線の長さに対して戦力が足りないため、ウール川を渡る4本の道に戦力を集中させた。しかし、戦闘開始前、豪雨に見舞われたため、バストーニュへ部隊が向かうことができる道はたった1本になっており、それはダズバーグでウール川を渡る最も北にある道であった。第26国民擲弾兵師団が仮設橋を架ける間に、第2装甲師団はこの道を使用して川を渡るよう命令された。リュトヴィッツは道路網におけるバストーニュの重要性を理解していた。そして、彼は部隊が遠い西方へ向かうためには、この都市を占領しなければならないことも理解していた。そして、リュトヴィッツはそれを実行するために、配下の部隊がクレルヴ川を横断するとすぐに、装甲教導師団にバストーニュへ急行するよう命令した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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