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ネスチン : ウィキペディア日本語版
ネスチン
ネスチン()は、神経外胚葉の前駆細胞(幹細胞)に特有の中間径フィラメント()である。ニューロフィラメント、αインターネクチン、シネミンと同類のIV型中間径フィラメントに分類される細胞骨格蛋白である(Omary MB et al, 2004)。
胎生期の中枢神経系の形成過程での多潜性幹細胞stem cell)に選択的に発現し、ニューロン(神経細胞)や星状膠細胞(アストロサイト)に分化が進むと発現は消失する。中枢神経系以外では消化管のinterstitial cells of Cajal (カハール間質細胞)、横紋筋の神経筋接合部や筋腱接合部での横紋筋細胞での発現が確認されている。
== ネスチンの発見 ==
胎生期中枢神経の発達過程を研究するため、コールドスプリングハーバー研究所のR.D. McKay らは 胎生15日のラットから脊髄組織を摘出し4%パラフォホルムアルデヒド固定した組織を抗原としてモノクローナル抗体を作製した。当初、Rat -401モノクローナル抗体は胎生期の神経管周囲の放射状グリア細胞群に一過性発現すると解釈したため、神経細胞やグリア細胞の分化や移動を誘導する未分化細胞の指標として報告された。その後、マサチューセッツ工科大学に移ったR.D. McKayはこのRat -401抗体がニューロンへの分化の前段階のほとんどすべての細胞に陽性であること、自己増殖能を有すること、陽性細胞分布が神経系の分化の過程で減少すること、未分化グリア細胞での発現はごく少数であることなどを根拠に神経外胚葉の幹細胞を認識する抗体と位置づけた。Neuroepithelial stem cellにちなんでNestinと命名したのはLendhal & McKay(1990)である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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