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ナノティランヌス : ミニ英和和英辞書
ナノティランヌス[らん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ラン : [らん]
 【名詞】 1. (1) run 2. (2) LAN (local area network) 3. (P), (n) (1) run/(2) LAN (local area network)

ナノティランヌス ( リダイレクト:ナノティラヌス ) : ウィキペディア日本語版
ナノティラヌス[らん]

ナノティラヌス () は小型のティラノサウルス類の一。ただし別種ではなく、単にティラノサウルスの若い個体である可能性もあり議論がされている(後述)。2012年春までに見つかっている標本は、北米の後期白亜紀マーストリヒト期地層より発掘された2個体のみである。体長は約5m。学名は、「小さい(nanos)」+「王、暴君(tyrannus)」より「小さな暴君」を意味する。
== 研究史 ==
ナノティラヌスは、その研究の歴史において複雑な経緯を持つ属である。ナノティラヌスの模式標本(CMN 7541)は、もともと1946年、ゴルゴサウルス属(''Gorgosaurus'')の新種“ゴルゴサウルス・ランケンシス(''Gorgosaurus lancensis'')”として記載されたものである。〔Gilmore, C.W. (1946). "A new carnivorous dinosaur from the Lance Formation of Montana." ''Smithsonian Miscellaneous Collections'', 106: 1–19.〕しかし1988年にロバート・バッカーらがこの化石を再調査して特有の構造を認め、独立した属として新たにナノティラヌス属(''Nanotyrannus'')が設けられた。〔Bakker, Williams, and Currie (1988). "''Nanotyrannus'', a new genus of pygmy tyrannosaur, from the latest Cretaceous of Montana." ''Hunteria'', 1: 1–30.〕当時、頭蓋の癒合の程度などからこの化石は成体と解釈されており、それに基づいてナノティラヌスは「成体でも全長約5.2メートルほどの小型のティラノサウルス類」として発表された。
しかし、1999年以降の研究で、実際にはこの個体が若齢であるとの論文が発表された。〔Currie, Henderson, Horner and Williams (2005). "On tyrannosaur teeth, tooth positions and the taxonomic status of ''Nanotyrannus lancensis''." In "The origin, systematics, and paleobiology of Tyrannosauridae”, a symposium hosted jointly by Burpee Museum of Natural History and Northern Illinois University.〕〔Henderson (2005). "Nano No More: The death of the pygmy tyrant." In "The origin, systematics, and paleobiology of Tyrannosauridae”, a symposium hosted jointly by Burpee Museum of Natural History and Northern Illinois University.〕 それ以降、これらの化石はティラノサウルス幼体であって、“ナノティラヌス”を無効とする解釈も多くなる一方、森林地帯に住んでいたために小型化した独立属だという説も依然として強く存在している。〔Larson (2005). "A case for ''Nanotyrannus''." In "The origin, systematics, and paleobiology of Tyrannosauridae”, a symposium hosted jointly by Burpee Museum of Natural History and Northern Illinois University.〕 〔近年放送されたヒストリーチャンネル製作の『ジュラシックファイトクラブ♯3小さな暴君』においては、歯の形だけでなく、頭骨のCTスキャンの結果、脳の構造がティラノサウルスと異なっており、明確な別種であるとしている。〕
2001年には、より状態のよいティラノサウルス類の若齢個体、通称“ジェーン”(標本ナンバー:BMRP 2002.4.1)が発掘された。これにより既存のナノティラヌス化石と合わせて、依然、ティラノサウルス・レックスの幼体説、ティラノサウルス・レックスに近縁な別属説などの検証が進んでいる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nanotyrannus 」があります。




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