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ナズグル ( リダイレクト:指輪の幽鬼 ) : ウィキペディア日本語版
指輪の幽鬼[ゆびわのゆうき]
指輪の幽鬼(ゆびわのゆうき、)は、J・R・R・トールキンの『指輪物語』に登場する、サウロンに仕える邪悪なるしもべである。「指輪の幽鬼」という共通語の名前は、モルドールの黒のことばで「指輪(nazg)」と「幽鬼(gul)」から作られたかれらの名前、ナズグールNazgûl)の翻訳である。クウェンヤでは「光無き者」を意味するウーライリ(Úlairi)と呼ばれる。指輪の探索において黒装束の騎手の姿をとったことから黒の乗手(くろののりて、)とも呼ばれた。彼らは全部で9人いることから、「九人組」()と呼ばれることも多い。
== 来歴 ==
九人の指輪の幽鬼はかつては力ある死すべき定めの人間であり、サウロンはかれらに九つの力の指輪を与えた。サウロンはこれらの指輪を用いて九人を隷属させた。指輪はかれらに自然ならざる力を与えたが、同時にかれらの人としての存在は小さくなり、ついにはサウロンの命令に従う邪悪な幽鬼となったのである。指輪の幽鬼たちに対するサウロンの信頼は厚く、モルドールの全軍の指揮は彼らに委ねられている。またサウロンはかれらには西方との全面戦争が始まるまでは大河アンドゥインを渡ることを許さなかった。
指輪の幽鬼が最初にあらわれたのは第二紀の2251年である。かれらはすぐにサウロンの有力な召使としての地位を確立した。3434年にサウロンがエルフと人間の最後の同盟によって敗北させられ、3441年に打ち倒されたとき、指輪の幽鬼は散り散りになった。しかし一つの指輪があるかぎり、幽鬼は決して滅びることはなかった。かれらは第三紀の1300年ごろにふたたび姿をあらわし、ナズグールの首領であるアングマールの魔王はサウロンの軍勢を率いて北方王国アルノールを攻撃した。1975年の合戦で魔王はついに敗北し、モルドールへと帰還した。モルドールにおいて魔王は残りのナズグールを招集し、サウロンの帰還に備えた。2000年にはミナス・イシルを攻撃し、2年間の包囲戦ののちに陥落させた。以来都市はナズグールの本拠地となり、かれらはそこからサウロン軍の再建を指揮した。
2942年にサウロンがモルドールに帰還し、2951年には自らの存在を公然と明らかにした。同年、三人の幽鬼がドル・グルドゥアの要塞を取り戻すために派遣された。
3017年にゴクリから得られた情報によって「ホビット庄のバギンズ」が一つの指輪を持っていることが明らかになると、サウロンは3018年にオスギリアスを陥落させた後、指輪の幽鬼に一つの指輪を取り戻す任務を与えた。かれらは黒装束の騎手に変装し、ビルボ・バギンズを探した。
物語の終わりには九人の指輪の幽鬼は全て滅びた。ナズグールの首領(アングマールの魔王)自身はペレンノール野の合戦エオウィンが(メリーの助けを得て)滅ぼした。残りの八人の指輪の幽鬼は黒門における最後の戦いで西方の軍を攻撃した。しかしフロドオロドルインの滅びの罅裂において一つの指輪をはめたとき、サウロンはかれらに風よりも速く滅びの山へ飛び、フロドを捕まえるように命令した。しかしかれらは間に合わず、指輪はゴクリとともに滅びの罅裂へ落ちた。八人の幽鬼は滅びの山の噴火に巻き込まれ、全員が溶岩に焼かれて滅んだ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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