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デジタルマビカ : ウィキペディア日本語版
デジタルマビカ

デジタルマビカ(''Digital Mavica'')は、ソニーが発売していたデジタルカメラのブランドである。
ブランド名は、元々ビデオフロッピーと呼ばれる専用媒体に記録していたアナログ式ビデオスチルカメラの商標「マビカ(Mavica)」(登録商標第1265479号ほか全5件)にちなむ。
== 概要 ==
1997年に最初の製品が発売された、ソニーのデジタルスチルカメラ製品である。
本体内にフロッピーディスクドライブを搭載し、フロッピーディスクを記録媒体とすることが大きな特徴として挙げられる。この頃のデジタルスチルカメラは多くの製品が撮影した画像を内蔵のフラッシュメモリに記録するもので、記録媒体を取り出して交換することが出来ない以上、本体に内蔵されたメモリーの容量以上には記録できない、という難点があった。交換可能なメモリーカード対応の製品も存在したが、本体、記録媒体共に高価であり、一般的な製品としては普及はしていないものであった。
当時のデジタルスチルカメラの大半はVGA規格の静止画像を記録する30万~40万画素程度のCCDしか持っていなかった(作成されるファイルサイズは低圧縮率の最大画質でも0.1メガバイト未満)ため、2HD規格のフロッピーディスク1枚(容量1.44メガバイト)でならば撮影枚数換算15~40枚前後の記録が可能であった。デジタルマビカはソニーがこれに着目して「記録媒体に安価なフロッピーディスクを使用できる、多数の画像を撮影・記録して保存できるデジタルスチルカメラ」として製品化したものである。
モデルチェンジを重ねるに従い記録速度や記憶媒体の能力向上も図られ、4倍速ディスクドライブやフロッピーディスク型のメモリースティックアダプタを利用できる製品が発売され、中期の製品以降はディスクドライブとメモリースティックスロットの両方を搭載するモデルが標準となった。フロッピーディスクドライブではなくCD-Rドライブを搭載し、8cmサイズCD-Rを記録媒体に用いる「CDマビカ」シリーズも発売された。
しかし、デジタルカメラに用いられるCCDが高画素化されるに従い、作成されるファイルサイズも大きくなり、フロッピーディスクでは撮影可能な画像の枚数が限られてくるようになり、記録時の速度が遅いことも問題となっていった。後期の製品ではフロッピーディスクを用いた場合最高画質での保存枚数はわずかに4枚前後という少なさであり、撮影後の書き込みにもかなりの時間(最大サイズ・最大画質で6秒ほど)を要し、「フロッピーディスクに多数の画像を撮影・記録できるデジタルカメラ」という元来のコンセプトの製品としては実用的なものとしては成立し得なくなっていた。そのため、後期製品では実用的な記録媒体としてはメモリースティックを用いることが必要となり、製品の存在意義が失われていった。
また、記録媒体にフロッピーディスクを用いることの特徴であった「記録媒体が安価である」点も、フラッシュメモリの低価格化によってメモリーカードが比較的安価になっていったことから失われつつあった。フロッピーディスクそのものが個人用コンピュータの記録媒体としては用いられなくなっていったため、フロッピーディスクドライブを装備したパーソナルコンピュータ製品が少なくなっていったことも、製品としての実用性に難をきたした一因である。
フロッピーディスクの容量の少なさに対応する形で製品化されたCDマビカシリーズも「撮影後の書き込みに時間がかかる」という点ではメモリーカードを用いる製品に対して不利であり、記憶媒体に用いた8cmサイズCD-Rが普及しなかったこともあり、個人向け製品としての実用性は高いものとはならなかった。
デジタルマビカシリーズは2002年に、CDマビカシリーズは2003年をもって新製品の発表は終了し、セールスそのものは日本国外を中心にその後もしばらく続けられたものの、2000年代中頃にはソニーのデジタルカメララインナップからは姿を消し、ソニーの製造・発売するデジタルカメラ製品はサイバーショットシリーズへと統合された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「デジタルマビカ」の詳細全文を読む




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