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ダコタ族 ( リダイレクト:スー族 ) : ウィキペディア日本語版
スー族[すーぞく]
スー族(スーぞく、Sioux)は、アメリカ合衆国北部中西部に先住するインディアン部族である、ダコタ族ラコタ族、およびナコタ族の総称。
== 文化・歴史 ==
「スー」という部族名は、略奪民のスー族に食い物にされていたアルゴンキン語族のオジブワ族が彼らのことを「ナドウェズ・スー(Nadouessioux)」、つまり「小さな(siu)蛇(nadowe)」と呼んだものを、17世紀末ごろにフランス人入植者が「スー族」と縮めて呼んだものである。蔑称であるが、インディアンは部族同士を蔑称で呼び合う伝統文化を持っているので、これは特別な例ではない。(「オジブワ」も蔑称との説がある)。ちなみにイロコイ族は「ナドワ(毒蛇)」と呼ばれていた。アメリカ連邦政府との連邦条約交渉などもすべて「スー」の呼称で行われており、現在も公式の部族名として使われている。
「スー族」はアメリカ大平原に住む3氏族からなる部族連合であり、この部族連合ではそれぞれ「」、「ダコタ語」、「」という3つのスー語方言が話される。19世紀末までは定住せず、夏はティピーに住んでバッファローの群れを追い、冬はウィグワムの「冬の村」に住むという、北部平原で最も勢力を誇った典型的な平原インディアンだった。三つの氏族はさらに細かいバンドに分かれ、それぞれが大平原に分散し、狩猟採集の生活を送った。因みにティピーとはダコタ語で「住居」という意味である。
アルゴンキン語族に属し、紀元前4000年頃にオハイオ州オハイオ川流域でスー族が結成されたとされる。そして西に移動し北東部ウィスコンシン州そしてミネソタ州ミラックス湖リーチ湖周辺の森林地帯に居住した。
; 17~18世紀
: 17~18世紀にかけ、イロコイ族が南方から北東部へ勢力を移すに従い、オジブワ族との対立及び白人(スー族の言葉では「ワシチュー」)の侵入が激化。この影響で徐々に西方の平原地帯へと追いやられ、平原部族へと変わった。彼らの神話では、そのときに「コーンを無くした」と表現され、農業不可能な平原でコーン(トウモロコシ)栽培の生活を捨て、完全な狩猟民族に変わらざるを得なかった歴史を伝えている。スー族の支族のひとつ「ミネコンジュー」は、「ミネ(水)・コーン(トウモロコシ)・ジュー(植えるもの)」、つまり「水辺でコーンを植えるもの」という意味で、かつての暮らしを表した名である。
:18世紀にスペインから馬が大平原にもたらされると、スー族はいち早くこれを採り入れ、ホース・インディアンとなった。家財道具を載せたトラボイ(Travois)を引く役割は(シュンカ)から馬に代わり、馬はバッファロー狩りの規模を広げ、部族の力を強大なものにした。スー族は馬を「シュンカ・ワカン(神秘なる犬)」と呼んだ。馬は犬の何頭分もの力を持っていたのである。
: スー族は馬を使って大平原で略奪を行い、また他の平原部族と、栄誉あるスポーツとして「馬の盗みあい」を繰り返した。馬は個人・部族の勢力を表すものとなり、貨幣のない社会で実質的に貨幣となった。かれらは先の湾曲した「クー・スティック」で敵方の身体を打つ(フランス語で「クー、coup」)という、クー遊びを最大の娯楽とした。クーは戦士にとって無上の栄誉とされ、一叩き毎にその戦士の「羽根冠」に鷲の羽根が追加された。
: シャイアン族アラパホー族などの平原部族と同盟を結び、オジブワ族アリカラ族クロウ族ポーニー族などとは敵対した。後三者はインディアン戦争ではアメリカ陸軍に「インディアン斥候(Indian Scouts)」として加わり、敵対するスー族と戦った。
: スー族を始め平原の部族が、他部族と行う「戦さ」は、上記したように「クー」を数えるのが主眼であって、白人の小説や映画で強調されるような血みどろの殺し合いはめったになかった。歴史作家のラリー・マクマートリーはこれを譬えて、ニューギニア原住民が行う、「昼間行い、夕食前には家に帰る、娯楽としての戦争」と同じものだとしている。
; 19世紀末
: 19世紀も末になると、他のインディアン部族と同様に、白人による保留地政策によって、狩猟採集生活は禁止され、保留地(Reservation)内での定住生活を強制される。こうして狩猟民族としての文化の数々が破壊された。(つまりは二度、白人によって文化を破壊されたことになる)

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Sioux 」があります。




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