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ダイムラー偵察車は、第二次世界大戦中、イギリス軍が使用した快速軽量の偵察車であり、連絡任務にも用いられた。部隊ではディンゴ(オーストラリアの野犬の名)として知られた。 == 経歴 == 1938年、イギリス陸軍省は偵察車の仕様書を提出した。三種類の設計がアルヴィス、バーミンガム・スモール・アームズ(BSA)、モーリスから出され、BSAの設計が選定された。実際の生産はBSAグループの車両生産部門であるデイムラーで行われた。この車輛は公式にダイムラー偵察車と命名されたが、競作となったアルヴィスの試作型の名前からディンゴという名称がより広く知られた。 ディンゴは戦時中のイギリスで作られた最優秀の装甲戦闘車両の一つであり、乗員2名の小型装甲車だった。そのサイズと前面30mmの装甲から、良好な防御力を持っていた。エンジンは車輛の後部に配置されていた。ダイムラー偵察車のトランスミッションはよくできていて、プレセレクターギアボックスと流体継手を備え、前後方に5段変速ができた。原型車両は四輪操舵だったが、不慣れな操縦手には操縦が難しかったため、この装備はマークII以降削除された。 ディンゴはまた、不整地を横断するために車体床下を平板なプレートにしたが、これは地雷に極度に弱かった。予備車輪はなかったが、気圧式ではなくゴム式のランフラットタイヤ(ソリッドタイヤに近い)を用いたことから予備の必要はなかった。堅いタイヤであるにもかかわらず、独立懸架装置は本車に非常に快適な走行能力を与えた。必要な時には、ドライバーの隣の旋回式座席では、乗員がNo.19無線装置またはブレン軽機関銃を操作することができた。また本車は、理想的な静かなエンジンを搭載し、シルエットが低かった。 ディンゴは最初、ナチス・ドイツのフランス侵攻におけるイギリス海外派遣軍(イギリス第1装甲師団および第4ノースアンバーランド・フュージリアーズ)で使われた。これは大成功し、1952年のデイムラー製のフェレット装甲車の出現まで運用された。1970年代中ごろになってもまだ、キプロス、ポルトガル、スリランカでは本車が使用された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダイムラー偵察車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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