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セラム : ミニ英和和英辞書
セラム[らむ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ラム : [らむ]
 【名詞】 1. (1) lamb 2. (2) rump 3. (3) rum 4. (4) RAM (random access memory) 5. (P), (n) (1) lamb/(2) rump/(3) rum/(4) RAM (random access memory)

セラム : ウィキペディア日本語版
セラム[らむ]

セラム (Selam) ないしディキカ・ベビー (Dikika Baby) は、アウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)の幼女の化石人骨で、2011年時点で発見されている中ではホミニン最古の幼児化石である。
2000年12月10日エチオピアで発見された。標本番号は DIK-1-1 だが、後述するように、発表当初は「ルーシーの赤ちゃん」 (Lucy's baby) とも呼ばれていた。ホミニンの化石人骨は多く見付かっているが、全身骨格となると非常に例が少ない。まして幼体は軟骨が多いことから骨が残りにくいにもかかわらず、セラムは全身の骨格が発見された点で高く評価されている〔河合 (2010) p.53〕。
== 発見 ==
セラムは2000年12月10日に、ドイツのマックス・プランク進化人類学研究所に所属していたエチオピア人の古人類学者ゼレゼネイ・アレムゼゲド (Zeresenay Alemseged)〔「アレムゼゲド」は河合 (2010) での表記。スローン (2006) では「ゼラセナイ・アレムサゲド」、ウォン (2007) では「アレムサゲド」となっている。〕 によって発見された〔。エチオピアは重要な化石人骨が多く出土しているが、それらの発見はエチオピア人以外の調査チームによってなされたものばかりであった。セラムの発見は、地元エチオピア出身の研究者が初めて達成した業績という点でも特筆に価する〔Johanson & Wong (2010) p.140〕。
発見場所は、アワッシュ川の南に位置する「ディキカ1」(Locality Dikika-1) と呼ばれる地域である。エチオピア北東部のこの一帯はその種の人骨が多く発見されてきた場所で、セラムが見付かったのも、アファール猿人の最初の全身骨格であるルーシーが見付かった場所と 4 kmしか離れていなかった〔Wong (2006). この記事で使ったのはウェブ上で公開されているもの。〕〔。そのため、セラムはしばしば「ルーシーの赤ちゃん」と報道されることになった〔ex. BBC NEWS | Science/Nature | 'Lucy's baby' found in Ethiopia (20 September 2006) , 猿人ルーシーの子ども | 日経サイエンス (ともに2011年8月25日閲覧)〕〔ジョハンソンらは、類似の愛称として Lucy's Child, Lucy's Daughter, Little Lucy なども挙げている (Johanson & Wong (2010) p.139)。〕。しかし、ルーシーが生きていたのは318万年前のことなので、実際には332万年前のセラムの方が、15万年近く古い時代を生きていたことになる〔河合 (2010) p.58〕。
セラムは、アレムゼゲドの調査隊の一人が、斜面から露出していた頬骨を見つけたことがきっかけとなって発見された〔Johanson & Wong (2010) pp.130-131〕。残りの部分は砂岩に埋もれており、注意深く砂岩を削って骨格を取り出すのには5年以上を必要とした〔〔。また、発表がされた2006年の時点でさえ、まだ全身を取り出せていたわけではなかった〔ウォン (2007) p.54〕。
この化石は発見直後にアディスアベバエチオピア国立博物館 (National Museum of Ethiopia) に移送され、オリジナルから型取りされた最初の複製も同博物館内の古人類学研究所で作製された〔。
残りの骨格を取り出す作業と並行して分析が積み重ねられた。2006年9月21日には発見者らによる論文が『ネイチャー』に掲載され、前日にはその発見が公表された〔BBC NEWS | Science/Nature | 'Lucy's baby' found in Ethiopia (20 September 2006)〕。そして、関連する記事は『サイエンティフィック・アメリカン』〔 ''Lucy's Baby - An extraordinary new human fossil comes to light'' .〕、『ナショナルジオグラフィック』などに順次掲載された。
日本でも9月21日に全国紙各紙が報じ〔、前述の『サイエンティフィック・アメリカン』の記事が『日経サイエンス』2007年3月号に〔この記事は翌年2月にフランスの科学誌『プール・ラ・シヤンス』 (Pour la Science) でも訳出された。〕、『ナショナルジオグラフィック』の記事が同誌日本版の2006年11月号に、それぞれ訳出された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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