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スカプラリオ : ミニ英和和英辞書
スカプラリオ
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


スカプラリオ : ウィキペディア日本語版
スカプラリオ

スカプラリオとはラテン語のscapulae()から名づけられたキリスト者の肩からぶら下げる衣装である。スカプラリオには2種類あり、修道士修道女が着用する修道用と、信仰者用がある。両方とも単に「スカプラリオ」と呼ばれる。
一般的な信仰オブジェクトとして、これを身につける者にキリスト者としての人生を送る自らの約束を思い起こすのに使用される。
修道用スカプリオは、当初、7世紀ぐらいにベネディクト会の修道者の間で着用された。それは着用する者の正面から肩にかけられ、後ろへ吊される布で、かなりの長さがあり、しばしば膝まで届く。形、色、サイズとスタイルで異なる形式もある。中世の修道士のスカプラリオは、擦り切れるまで使われるエプロンとして使われ始めた。スカプリオは後に、修道会等の修道服として広まっていった。現在多くのキリスト教の修道会で修道士と修道女の修道服の一部として着用されている。〔J L Neve, 2007, ''Churches and Sects of Christendom''
ISBN 1-4067-5888-4 page 158〕〔Catherine Fournier, 2007, ''Marian Devotion in the Domestic Church'' Ignatius Press ISBN 1-58617-074-0 page 18〕
Mackenzie Edward Charles Walcott, 2008, ''Sacred Archaeology'' Kessinger Publishing ISBN 978-0-548-86235-3 page 70〕〔William Johnston, ''Encyclopedia of Monasticism'' ISBN 1-57958-090-4 page 310〕
信仰者用のスカプラリオは修道者用に比べて非常に小さな布で、修道者用のものが徐々に変わっていった形である。これらは修道会の会員ではない個人によっても着用される。英国国教会はこれらを秘跡とみなす。
信仰者用のスカプラリオは、数センチほどの二つの小さな布地の中に木板か厚紙が入っているもので通常は長方形であり、キリスト教の聖句祈り、イメージ画的なものも付いている場合もある。その小さな長方形は2本の紐で結ばれ、片方は胸の上に置かれてもう片方は紐を肩にバンドの用にかけて背中に吊るす。〔James O'Toole, 2005, ''Habits of Devotion: Catholic Religious Practice in Twentieth-Century America'', Cornell University Press ISBN 978-0-8014-7255-8 page 98〕〔Matthew Bunson, 2004, ''Encyclopedia of Catholic History'', OSV Press ISBN 978-1-59276-026-8 page 804〕
多くの場合、両方のスカプラリオもそれを身に付ける人たちは、ある約束事もすることとなる。約束事のいくつかは伝統に基づくもので、他のものは形式的に指導者の認可のもとに身につける。例えば、ローマ・カトリック教会では他のいくつかのポピュラーな信仰的オブジェクトと同様に、数世紀以上も幾人かのローマ教皇はこのスカプラリオを身につける人に特別な免償(めんしょう)を承認した。 〔Frances Andrews, 2006, ''The Other Friars: The Carmelite, Augustinian, Sack and Pied Friars in the Middle Ages'', ISBN 978-1-84383-258-4 page 33〕〔Samuel Phillips Day, 2009, ''Monastic institutions'' BiblioLife ISBN 1-103-07534-9 page 108〕
==歴史==

スカプラリオは、修道士たちによって使用されたエプロンの様な布から現在の形になったと考えられる。聖ベネディクト会の会則55条には7世紀にはこのスカプラリオの使用について言及がある。〔Robert Maguire, 2008, ''Papal Indulgences: Two Lectures'' Kessinger Publishing ISBN 1-4370-2970-1 page 53〕〔Andre Vauchez, 2001, ''Encyclopedia of the Middle Ages'', Fitzroy Dearborn Press ISBN 978-1-57958-282-1 page 1314〕
〔Terryl Nancy Kinder, 2002, ''Cistercian Europe'', Eardman Press ISBN 0-8028-3887-1 page 59〕
Rule of St Benedict (RB) ch. 55.4-6: "… in temperate regions for each monk a "hood(ed cloak)"(? ''cucullam'', cowl) and tunic will suffice – in winter a woolen "hood(ed cloak)"(? ''cucullam'', cowl) is necessary, in summer a thinner or worn one –, and a ''scapular'' for work, and footwear: socks (''pedules'', slip-shoes) and shoes …"
Timothy Fry, "RB 1980", p. 262, comments: "This word (''scapulare'') is found in antiquity only here in RB and in ''Vita patr. iuren.'' 3.5, where it appears as a summer garment. De Vogüé 6.916 thinks it is a modified version of the ''cuculla'' specially adapted for work. It clearly derives from the Latin ''scapula'', meaning "shoulders", and it may reasonably be concluded that it was a sleeveless or short-sleeved garment … However, A. Guillaumont, "Évagre le Pontique: Traité Pratique" (SC 171, Paris, Éditions du Cerf 1971, p. 488), suggests that the scapular may be the equivalent to the Greek ''analabos'', which Cassian (''inst.'' 1,5) translates uncertainly by three terms: ''subcinctoria'', ''redimicula'' and ''rebracchiatoria'', the purpose of which is to fasten the tunic for work."〕
キリスト教の西方教会では、修道者の修道着の主となる要素は、結局、チュニック(tunic)腰紐()スカプラリオ、頭巾(フード:hood)となった。修道女の服装にはチュニックとスカプラリオと頭巾(頭のベール:head veil)となった。〔William Johnston, ''Encyclopedia of Monasticism'' ISBN 1-57958-090-4 page 309〕スカプラリオは修道士と修道女であるという事実の「象徴的なエプロン」であると言及する著者もいる。何かの肉体労働をする時、スカプラリオを保護用エプロンで覆うか、慎重にまくりあげるか、労働の邪魔にならぬように肩越しに長さを調整する傾向があった。〔Terrence Kardong, 1996, ''Benedict's Rule: A Translation and Commentary'' Liturgical Press ISBN 0-8146-2325-5 page 444〕

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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