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ジアゾ基 ( リダイレクト:ジアゾ化合物 ) : ウィキペディア日本語版
ジアゾ化合物[じあぞかごうぶつ]
ジアゾ化合物(—かごうぶつ)は有機化合物の分類の一つで、分子中にジアゾ基 N2= (または N=N+−)と結合した炭素原子を含む鎖式ジアゾ化合物、および芳香族化合物のベンゼン核の水素原子が N2= と置換した芳香族ジアゾ化合物の総称である。ジアゾニウム化合物も含めることがある。
ジアゾ基の N2= 部位は生成エネルギーの大きい窒素分子 (N2) として脱離しやすいため活性が高く、様々な化学合成の中間体として用いられる。一般的に不安定で、爆発性があるものが多い。代表的なものとしてジアゾメタン CH2N2ジアゾジニトロフェノールが挙げられる。
== 調製 ==
カルボニル化合物にアジ化物を作用させることによって作ることができる。オットー・ジムロートによって1910年に報告された、マロンアミド酸のエステルとアジ化ベンゼンの反応による2-ジアゾマロンアミド酸エステルの合成が、この方法の最初の報告例である〔Dimroth, O. et al. ''Ann.'' 1910, ''373'', 336–370.〕。一般に、1,3-ジカルボニル化合物とスルホニルアジド RSO2N3 の反応はレギッツジアゾ転位 (Regitz diazo transfer) として知られている。アジドとしてはアジ化ナトリウムメシルアジド、トシルアジド、4-アセトアミドベンゼンスルホニルアジド (''p''-ABSA) などが用いられる。
''N''-ニトロソ化合物を塩基で処理するとジアゾ基に変換される。ジアゾメタンの合成には''N''-メチル-''N''-ニトロソ-4-トルエンスルホン酸アミド (Diazald) や1-メチル-3-ニトロ-1-ニトロソグアニジン (MNNG) が前駆体として用いられる。
また、ケトンとトシルヒドラジンを脱水縮合し、非プロトン性溶媒中で塩基を作用させてアルケンを合成する反応では、ジアゾ化合物を中間体とする反応機構が提唱されている〔Kürti, L.; Czakó, B. ''Strategic Applications of Named Reactions in Organic Synthesis''; Elsevier: Burlington, 2005, p. 36. ISBN 0-12-429785-4.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Diazo 」があります。




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