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『シヌヘの物語』は古代エジプト文学における物語文学の傑作の1つとされている作品。紀元前20世紀前半、エジプト第12王朝の始祖であるファラオ・の死をきっかけとした出来事を描いた物語である。描かれている時代の直後に成立したと見られており、現存する最古の写本は紀元前1800年ごろ、のころのものである〔R. B. Parkinson, ''The Tale of Sinuhe and Other Ancient Egyptian Poems''. Oxford World's Classics, 1999, p. 21〕。主人公シヌヘが実在したのか、そしてこの作品に描かれたようなことが実際にあったのかについてはエジプト学者の間で今も議論が続いているが〔James Karl Hoffmeier, ''Ancient Israel In Sinai: The Evidence for the Authenticity of the Wilderness Tradition'', Oxford University Press 2005, p.256〕、ほとんどがフィクションだというのが現在の一般的認識である〔James Peter Allen, ''Middle Egyptian: An Introduction to the Language and Culture of Hieroglyphs'', Cambridge University Press 2000, p.281〕〔物語は第12王朝の始祖アメンエムハト1世の死から始まる。『アメンエムハト1世の教訓』では、王がいかにして自分が暗殺されたかを墓の中から語るという形式になっている。 "''Religion in ancient Egypt''" Byron Esely Shafer, John Baines, Leonard H. Lesko, David P. Silverman, p160, Taylor & Francis, 1991 ISBN 0415070309〕。神の摂理や慈悲といった非常に普遍的なテーマを扱っており、その匿名の作者は「エジプトのシェイクスピア」とも称され、その考え方は聖書にも共通するものがある。韻文の形式で書かれており、朗読されていた可能性もある〔In search of Sinuhe: “What's in a Name?” , Edmund S. Meltzer, Paper presented at The 58th Annual Meeting of the American Research Center in Egypt, Wyndham Toledo Hotel, Toledo, Ohio, Apr 20, 2007〕。古代から人気があったことは、多数の断片が見つかっていることから裏付けられている〔M. Lichtheim, ''Ancient Egyptian Literature'', Volume I: The Old and Middle Kingdoms, 1973, p.222, ISBN 0-520-002899-6〕。 == あらすじ == シヌヘはリビアに遠征中の王子に随伴している高官だった。彼は王、アメンエムハト1世の死にまつわる話を耳にし、カナン (Upper Retjenu) へと逃げることになった。シヌヘのエジプト脱出劇のなかに登場する次の科白は、古代エジプト文学のなかでも名文のひとつとして数えられる〔吉村(2005)p.176〕。 彼は族長アンミ・エンシの義理の息子(娘婿)となり、その子らは族長を継べく成長していった。シヌヘはアンミ・エンシの下で周辺の反抗的部族と戦った。一騎打ちで強敵を倒した後、年老いたシヌヘは故郷に戻ることを祈った〔。すると、エジプトの王となったセンウセルト1世から帰ってこないかという手紙が届き、シヌヘはこれを受け入れた。その後はエジプトのファラオに仕え、亡くなるとネクロポリスの美しい墓に埋葬された〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シヌヘの物語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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