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サバット : ウィキペディア日本語版
サバット

サバットSavateフランス語で“”の意味)、またはサファーデ(英語読みはソバット)とは、カラリパヤットの「鳥(フラミンゴ)の型」を起源とし、古代ギリシアのキックボクシングから発展。その後、弾腿の脚術を元にして生まれた格闘技
ブルボン朝時代にミッシェル・カスーによって体系化され、弟子のシャルルモン・ルクールによってフランスにおいて紳士の護身術として広まった。その後、フランス革命時には革命家たちにも広まった。南フランスでも、足技主体の武術「ショソン」があった。
本来サバットは、離れた間合いにおいて杖(ステッキ)を用いる『ラ・カン〔La Canne : 「杖」の意味。〕」』、互いの手足が届く間合いで打撃を繰り出す『ボックス・フランセーズ〔Boxe française : フランス式ボクシング〕』、投げや関節技を含む『リュット・パリジェンヌ〔パリジャンレスリングとも〕』を包含する総合格闘技である。
現代ではボックス・フランセーズの試合が主流であり、本項でもこれを中心に解説する。
== 概要 ==

シューズを履いて戦う為、つま先を使った蹴り技が多い。シューズはボクシングシューズのように柔らかいものではなく靴底などがしっかり作られていて固く、実質この靴を武器として用いる。当時のフランスでは靴にナイフを仕込む輩が多かったので、キックボクシングのように脛で蹴りを受けるとポイントを取られる。使用されるグローブはボクシング用の物とやや異なり、掌底部分と甲にクッションが入っており、これが攻撃を受ける防具の役目も兼ねている。
現代のボックス・フランセーズでは、膝蹴りと肘打ちが使えず、他の近距離で使える足技も2種類あるが技術的に難しい為に、インファイトにおいてはほぼ手技のみで対応することになり、ナックルパート以外での攻撃も禁止なので、接近するとボクシングに近い状態になる。これは、サバットが外出時(スーツを着て靴を履き、手にステッキを持った状態)を想定し、密着時には殴り合いより投げ技を優先する護身術であり、手技はボクシングの技を導入したためである。そのため現代の競技化されたサバットでは、フットワークを使い、遠くからキックで間合いを計りつつ牽制しながら相手の出方を探り、タイミングを見計らって、遠い間合いから一気に跳び込んでパンチで止めを刺す、という戦い方がセオリーとなっている。
本来のサバットは、暴漢が持つ刃物で刺されないようにステッキで牽制し、相手が足が届く間合いに入ってからは蹴りを当て、組み付かれた場合は相手を投げ飛ばすか関節技でダメージを与え、隙があれば逃げるという戦略だった。
キックボクシングの場合、ローキックを打つ時には軸足を返さない〔軸足を返す種類のローキックもある〕ので近距離でしか打てないが、サバットの場合、ローキックを打つ時でも軸足を返すので、キックボクシングのローキックよりも遠くの相手に当てることが可能となる。またキックボクシングやムエタイでは蹴りは基本的に脛を当てるものであるため、つま先の蹴りも使うサバットのキックは脛の蹴りよりも遠くに届く。蹴りで主体となるのは『シャッセ〔chassé : 「追いかける、すり足」の意味。〕』というサイドキックである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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