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カトリック教会のカテキズム : ミニ英和和英辞書
カトリック教会のカテキズム[かとりっくきょうかいのかてきずむ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

カトリック教会 : [かとりっくきょうかい]
 【名詞】 1. Catholic Church 
教会 : [きょうかい]
 【名詞】 1. church 
: [かい]
  1. (n,n-suf,vs) meeting 2. assembly 3. party 4. association 5. club 

カトリック教会のカテキズム : ウィキペディア日本語版
カトリック教会のカテキズム[かとりっくきょうかいのかてきずむ]


カトリック教会のカテキズム(カトリックきょうかいのカテキズム、、、略称:CCC)は、教皇ヨハネ・パウロ2世によって公布された、ローマ・カトリック教会とローマに連なる21の東方典礼カトリック教会|〔Inside the Vatican (ISSN 1068-8579), Year 22, #8 (October 2014), p.52〕の教理(教え)の、公式な説明である。1992年フランス語版が発行され〔Laudate 「カテキズムを読もう」第1回 序:カテキズムって何? (女子パウロ会) 〕 (その分量は優に900ページを超えていた)、 英語を含む他の多くの言語に訳されている。最初のフランス語版が幾つかの点で修正されて、1997年ラテン語規範版が発行され 、これが日本語に翻訳されて2002年7月31日にカトリック中央協議会から出版されている〔。

その後2005年には、『カトリック教会のカテキズム』の「忠実かつ確実な要約」として『カトリック教会のカテキズム 要約(コンペンディウム)』が教皇ベネディクト16世によって公布され、日本語版も2010年に出版されている。
== 内容 ==
カテキズム(要理教育)は、教父たちの時代から書かれてきた「ときに問答形式で示される教義の要約」〔http://www.bennetyee.org//http_webster.cgi?catechism&method=exact〕と定義されてきた。初めは口伝だったものが、次第に書物(「要理書」)として書かれるようになり、16世紀の宗教改革以降に全世界のカトリック教会に広まっていった。第2バチカン公会議以前まで日本のカトリック教会で使われていた『公教要理』も、これらの教理問答書をもとにしたものであった〔。

その後、第2バチカン公会議で要理教育についての考え方が新たになり、それまで子どもと洗礼志願者だけを対象としていたものが、大人の信者も要理の勉強をしなければならないと考えられるようになった。その動きの中で1985年に開催された臨時シノドス司教会議)において、「信仰と道徳に関するカトリックのすべての教えについてのカテキズム(概説書)」が要望され、これに応えて教皇ヨハネ・パウロ2世は翌1986年教皇庁教理省長官であるヨゼフ・ラッツィンガー枢機卿(現・名誉教皇ベネディクト16世)を責任者とする12名の枢機卿と司教を任命し、カテキズムの草案作成を委託した。こうして作られた草案は、全世界の司教協議会などから意見を求めて修正が加えられ、7年後の1992年にフランス語版の『カトリック教会のカテキズム』(略称:"CCC")が発行された。教皇は、これを「信仰の生きた源泉によって要理教育(カテキズム)を刷新するための参考書」と呼んだ〔〔『カトリック教会のカテキズム 要約(コンペンディウム)』23頁(序文)(教皇ヨハネ・パウロ2世使徒憲章『ゆだねられた信仰の遺産』(Fidei depositum)1992年10月11日 より引用)〕。
CCCは四つの主要な要素で構成されている:
* 信仰宣言
* キリスト教の神秘を祝う
* キリストと一致して生きる
* キリスト者の祈り

これらは「四つの柱」とも呼ばれ、密接に関連し合っている。その内容は詳細に脚注がつけられており、関連する教えの参照先や聖書聖伝教父の著作、聖人伝、公会議〔 http://www.usccb.org/catechism/resource/rat92art.shtml#structure (United States Conference of Catholic bishops)〕および近年の教皇たちによる教令などが示されている。
CCCの聖書についての章(101番-141番)は、教父たちの伝統である「霊的解釈」を「四つの意味」の学問的教義の発達につれて復活させた。この霊的解釈への回帰は、第2バチカン公会議の「神聖な教義に関する教義的憲章」による「聖書は書いた者と同じ聖霊の光の下で読まれ解釈されねばならない」〔DOGMATIC CONSTITUTION ON DIVINE REVELATION - DEI VERBUM 12. 〕という教えを下敷きにしたものである。そのために必要な霊的解釈は、聖書の四つの意味(逐語的意味と三つの霊的意味(寓意的、倫理的、神秘的)を含む)から追求されるべきとしている〔Catechism of the Catholic Church - Intra Text III. The Holy Spirit, Interpreter of Scripture (109-119) 〕。
逐語的意味(116番) は言葉の意味そのものに関係するものであり、言葉の綾を含むものである。霊的な意味(117番)は、事柄(人々、場所、物象あるいは出来事)の重要性に関係し、言葉によって示されるものである。三つの霊的意味のうち、寓意的意味は最も基礎的であり、人物、出来事、 初期の(神との)契りから後期の(神との)契りの成立、なかんずく「新約」に関係する。この寓意的意味に基づいて、倫理的意味は、行動に付いて指示し、神秘的意味は人の最終的な運命を示している。CCCの聖書に関するこの教えは、近年の、四つの霊的意味を適用して、救済の歴史を、聖書的契りを通じて構成するという「契りに関する神学」の追求を大いに勇気付けた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カトリック教会のカテキズム」の詳細全文を読む




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