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エド・ゲイン : ウィキペディア日本語版
エド・ゲイン

エド・ゲインEd Gein、本名はエドワード・セオドア・ゲインEdward Theodore Gein〉、1906年8月27日 - 1984年7月26日)は、アメリカ合衆国の殺人者、墓荒らしである。彼の犯罪は、彼が地元の墓場から掘り返した死体で作り出した恐ろしい「戦利品」と「記念品」を警察当局に発見されたことで名を馳せた。彼の有罪判決は2人の人間の殺害のみであるにもかかわらず、しばしば連続殺人者と呼ばれる。
人間の死体を使って、ランプシェイドやブレスレットを作ったことで知られており、アメリカの殺人史を代表する1人である。本人によると、自分の名前の正確な発音は「エド・ギーン」であるというが、本項名である「エド・ゲイン」のほうがよく知られている。
1957年頃のエド・ゲインの写真
== 生い立ち・母の教育 ==
1906年8月27日、ウィスコンシン州バーノン郡(Vernon County, Wisconsin)にて、父ジョージ・ゲインと母オーガスタ・ゲインの次男として生まれる〔''Gein family'' . 1930 US Census; Plainfield, Wisconsin.〕。両親はともにウィスコンシン州の生まれであった。父は重度のアルコール依存症で、何度も失業していた。母は狂信的なルター派信者で、神と自分自身以外の多くのものに否定的な人物だった。母は小さな食料雑貨店を経営していたが、やがてウィスコンシン州プレインフィールドの街はずれにゲイン一家の永住の家となる農場を買った。彼女がこの農場を買ったのは、部外者が訪れることによる影響を子供たちに与えないためであった〔。
エドが後に及んだ犯行の間接的な要因として、母のオーガスタによる倒錯的な教育が指摘される。オーガスタは、敬虔なルター派の信者一家に生まれた。彼女の父親は狂信的な人物で、躾が厳しいことに加えて、体罰も施した。この影響でオーガスタもまた、自分の正しさを信じて疑わず、それを他人に押し付ける独善的な人物となった。彼女は夫のジョージに対しては、「役立たず」と罵るのが常だった。彼女は人前でも平気で夫を嘲笑い罵った。彼女が家庭内で口を開くのは、命令を下す時と夫を罵る時だけだった。また、性行為を心の底から嫌悪しており、「妊娠以外の目的での性行為」を硬く禁じていた。家庭内には常に緊張感が漂っていた。酒が入るとジョージはオーガスタに手を上げることもしばしばあり、彼女は夫の死を祈った。夫妻は最終的に2人の子供をもうけた。彼女は女児を望んでいたが、生まれたのは男児であった。
オーガスタにとっては、外の世界のあらゆる存在が「悪徳」と「堕落」であった。彼女はプロテスタントの信仰に由来する異常な性教育を、息子たちに施した(男性器を「悪の象徴」とし、全ての堕落と頽廃の源であると教え、息子たちに、自分の性器に唾を吐くことを強要した。ただし、一般的にプロテスタントの聖書信仰に於いて「性=悪の象徴または罪の根源」とするような教えはない。むしろ聖書(旧新約ともに)では性は神が創った「善きもの」であるとされている。アダムを騙し罪を犯させたのは「蛇」(性器ではない)であり、しかも、最初の罪(原罪)は性的罪ではなかった)。大雨が降るたびにノアの方舟の話を聞かせ、「世界の終わりが来た」と語り聞かせた。「淫らな服装をして男たちを誘う女だらけのこの世は腐りきっており、近いうちに神が世界を破滅させるだろう」という終末論も聞かせて、兄弟2人を恐怖に陥れた。「他者は穢れているから一切関わってはいけない」「若い女は不潔で汚らわしく、堕落していて邪悪な存在だ。女たちには指一本触れるな」として、女性との関わりや、友達を作ることを一切禁じた。そのようなことになれば、家の中に「が侵入する」と警戒していた。息子たちには、父のようになってはならないと言い聞かせ、自分が彼と暮らしたためにどれほど不幸になったかを語り、息子たちにも父の死を祈らせた。
オーガスタの歪んだ教育によって、エドは同年代の子供とほとんど話すことができなかった。卑猥な話を聞くと真っ赤になって逃げ出し、些細な嘲弄を受けてもたやすく泣き出すのであった。オーガスタは、「どうしても肉欲に抗えないときは、姦淫よりも自涜の罪のほうを神はお許しになる」と子供たちに言い聞かせた。しかし、これは「生めよ殖えよ、地に満ちよ」という旧約聖書の教えに明らかに反していた。
人が社会生活や人間関係を学ぶ最も重要で多感な時期に、外部の人間たちとの接触を絶たれたことで、エドは充分な対人関係の構築方法を学習できなかったとされる〔。それでも、エドは母を心から愛していた。
エドは母を幸福にしようとしたが、母が喜ぶようなことはめったになかった。彼女は息子たちに言葉の暴力を浴びせることで、夫のジョージのような失敗を犯さないだろうと信じていた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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