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エキスパートシステム : ミニ英和和英辞書
エキスパートシステム[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

スパート : [すぱーと]
 【名詞】 1. spurt 2. (n) spurt
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

エキスパートシステム : ウィキペディア日本語版
エキスパートシステム[ちょうおん]

エキスパートシステム英語:expert system)は人工知能研究から生まれたコンピュータシステムで、人間の専門家(エキスパート)の意思決定能力をエミュレートするものである。専門家のように知識についての推論によって複雑な問題を解くよう設計されており、通常のプログラミングのようにソフトウェア開発者が設定した手続きに従うわけではない〔Nwigbo Stella and Okechuku Chuks, School of Science Education, ''Expert system: a catalyst in educational development in Nigeria '': "''The ability of this system to explain the reasoning process through back-traces (...) provides an additional feature that conventional programming does not handle''"〕〔Regina Barzilay, Daryl McCullough, Owen Rambow, Jonathan DeCristofaro, Tanya Korelsky, Benoit Lavoie : "A new approach to expert system explanations"〕〔Conventional programming 〕。1970年代人工知能研究者によって開発され、1980年代にわたって商業的に適用され、AIソフトウェアとして最初に成功を収めた形態である。日本語訳では専門家システムと言う場合もある。
エキスパートシステムは基本的に、特定の分野の問題についての情報を解析するルール群から構成されるプログラムであり、その情報はシステムの利用者が提供する。 問題の分析結果を提供するだけでなく、設計によっては利用者の行動を正しく導く指針を与えることもできる。通常のプログラムとは異なった独特の構造をしている。2つの部分で構成されており、1つはそのエキスパートシステムから独立している推論エンジンであり固定である。もう1つは知識ベースで、可変である。推論エンジンが知識ベースを使って推論を行う〔Nwigbo Stella and Agbo Okechuku Chuks, School of Science Education, ''Expert system: a catalyst in educational development in Nigeria '': "''Knowledge-based systems collect the small fragments of human know-how into a knowledge-base which is used to reason through a problem, using the knowledge that is appropriated''"〕。80年代になると、利用者とやりとりするための対話インタフェースが第3の部分として登場した。利用者との会話によって知識ベースを構築することから、後に会話型 (:en:Conversational Programming System) と呼ばれるようになった。
関連用語としてウィザードがある。エキスパートシステムのように、ウィザードもユーザが問題を解決するのを手助けする対話型コンピュータプログラムである。普通、ウィザードという用語は、ユーザにより入力された指針に従ってデータベースで検索するプログラムを指す。あいにく、これらの2つの定義の区別は確定したものではなくルールベースのプログラムの中にはウィザードと呼ばれるものもある。
== 歴史 ==

エキスパートシステムはスタンフォード大学のヒューリスティック・プログラミング・プロジェクトの研究者らが提唱したもので、「エキスパートシステムの父」ともいわれるエドワード・ファイゲンバウムが含まれる。初期のシステムとしては Dendral (1965-) や Mycin (1972) がある。主な貢献者としては、ブルース・ブキャナン、エドワード・ショートリッフェ、ランダール・デイヴィス、ウィリアム・ヴァン・メレ、カルリ・スコット、その他スタンフォード大学の人々がいる。エキスパートシステムはAIソフトウェアとして初めて真の成功を収めた〔〔〔〔〔〔。
フランスでも盛んに研究され、特に推論の自動化と論理エンジンの研究が進んでいる。Prologは1972年、フランスで開発された言語であり、エキスパートシステムの発展において重要である。Prologは一種のシェルであり〔George F. Luger and William A. Stubblefield, Benjamin/Cummings Publishers, ''Rule Based Expert System Shell'': example of code using the Prolog rule based expert system shell〕、任意のエキスパートシステムを受容し動作させるソフトウェア構造と言える。一階述語論理を使ったエンジンを備え、規則と事実を記述できる。エキスパートシステムの開発の道具であり、実際に使える初の宣言型言語であり〔A. MICHIELS, ''INTRODUCTION A PROLOG ET AU TRAITEMENT DU LANGAGE NATUREL '', Université de Liège, Belgique: "PROLOG, the first declarative language〕、人工知能開発用言語として広く使われた〔Carnegie Mellon University's AI Web Site : "Prolog was the most popular AI language in Japan and probably in Europe"〕。しかし、Prologは扱いやすい言語とは言えず、その論理の階層は人間の論理とは乖離している〔Ivana Berković, Biljana Radulović and Petar Hotomski , University of Novi Sad, 2007, Extensions of Deductive Concept in Logic Programing and Some Applications: "''the defects of PROLOG-system: the expansion concerning Horn clauses, escaping negation treatment as definite failure''"〕〔Prologは、性能面で通常のプログラミング言語より劣っているという批判もあった。〕〔Dr. Nikolai Bezroukov , Softpanorama: "I think that most people exposed to Prolog remember strongly the initial disappointment. Language was/is so hyped but all you can see initially are pretty trivial examples that are solved by complex, obscure notation that lacks real expressive power: some of simple examples can be expressed no less concisely is many other languages"〕。
1980年代になると、実世界の問題を解く実用的ツールとしてエキスパートシステムが広く商用利用されるようになった。多くの大学が関連コースを開設し、フォーチュン500の大企業の3分の2が日常業務にこの技術を適用した〔〔Durkin, J. Expert Systems: Catalog of Applications. Intelligent Computer Systems, Inc., Akron, OH, 1993.〕。日本の第五世代コンピュータのプロジェクトやヨーロッパでの研究など、世界的に関心を集めた。
エキスパートシステムの開発は、記号処理言語であるLISPPrologの開発で促進された。車輪の再発明を防ぐため、大規模エキスパートシステムの構築に特化したエキスパートシステムも作られた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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