翻訳と辞書
Words near each other
・ アルゴンキン
・ アルゴンキン (カクテル)
・ アルゴンキン・ラウンド・テーブル
・ アルゴンキン州立公園
・ アルゴンキン族
・ アルゴンキン語
・ アルゴンキン語族
・ アルゴンクイン語
・ アルゴンクイン語族
・ アルゴンヌ国立研究所
アルゴンフッ素水素化物
・ アルゴ・エクスプレス
・ アルゴ・ガルスキー
・ アルゴ・ピクチャーズ
・ アルゴ・プロジェクト
・ アルゴール
・ アルゴー号
・ アルゴー船
・ アルゴ号
・ アルゴ座


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

アルゴンフッ素水素化物 : ミニ英和和英辞書
アルゴンフッ素水素化物[あるごんふっそすいそかぶつ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [もと]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation
水素 : [すいそ]
 【名詞】 1. hydrogen 
水素化物 : [すいそかぶつ]
 hydride
: [か]
 (suf) action of making something
化物 : [ばけもの]
 【名詞】 1. goblin 2. apparition 3. monster 4. ghost 5. phantom 6. spectre 7. specter
: [もの]
 【名詞】 1. thing 2. object 

アルゴンフッ素水素化物 : ウィキペディア日本語版
アルゴンフッ素水素化物[あるごんふっそすいそかぶつ]

アルゴンフッ素水素化物(アルゴンフッそすいそかぶつ、argon fluorohydride)とは知られている唯一のアルゴン(Ar)化合物(2006年現在)である。極低温マトリックス中で生成される。
2000年8月24日、フィンランドの科学者 Markku Räsänen によりネイチャー誌上で合成法とその赤外スペクトルが報告された〔Leonid Khriachtchev, Mika Pettersson, Nino Runeberg, Jan Lundell and Markku Räsänen,"A stable argon compound" ''Nature,'' 406, 874-876 (2000). DOI: 10.1038/35022551 〕。
分子式は HArF。
== 合成法 ==
アルゴンフッ化水素の混合気体を、極低温(およそ −265.5 ℃、7.5 K)まで冷却したヨウ化セシウムの基盤上に吹き付け固化させた後、127-160 nm の紫外線を照射してフッ化水素を光解離させ、その後わずかに温度を上げながら(およそ −255 ℃、18 K)アルゴンと反応させる。
:Ar + HF + 紫外光 → H-Ar-F
アルゴンが水素やフッ素と結合していることは赤外分光法により確認された。40Ar を基質とした生成系からは Ar-H、 Ar-Fの伸縮、および H-Ar-F の変角振動に対応した新しい吸収がそれぞれ 1969.4, 435.7, 687.0 cm−1 に観測された。一方、36Ar からの系ではそれらが 1972.3, 442.9, 689.3 cm−1 に動いており、アルゴンの同位体効果が現れていることが確認された。
また、このネイチャー誌の報告では、これらの赤外吸収のうちAr-H伸縮振動、H-Ar-F の変角振動は、27 K 以上にマトリックスの温度を上げると観測されなくなることが報告されている。その後の研究で、昇温によるそれらの吸収の消滅に伴い高波数側 (それぞれ2016.3, 2020.8 cm−1 および 693.5,697.0 cm−1) に新たな吸収が出現することが報告され、これらの変化は結晶中での安定化が起こったものであると結論づけられた〔Leonid Khriachtchev, Mika Pettersson, Antti Lignell, and Markku Räsänen, "A More Stable Configuration of HArF in Solid Argon" J. Am. Chem. Soc.; 2001; 123(35) pp 8610, DOI: http://dx.doi.org/10.1021/ja016197s 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アルゴンフッ素水素化物」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.