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アオルソイ : ウィキペディア日本語版
アオルソイ

アオルソイギリシア語:Αορσοι)は、かつてカスピ海の西部に存在したサルマタイ遊牧民族アオルシアオルシー〔タキトゥス『年代記』〕とも言い、紀元前1世紀にその存在が確認されている。また、中国史書に出てくる奄蔡(えんさい、拼音:Yǎncài)はその転写であると思われる〔護、岡田 1990,p57〕。
==居住地==

アオルソイの居住地はストラボンが記す〔『Geographica(地理書)』すなわち邦題『ギリシア・ローマ世界地誌』。〕ように「マイオティス湖(アゾフ海)とカスピア海(カスピ海)の間の地方」であり、現在のロシア連邦南部連邦管区にあたる。また、この地方に住む諸族として「ナビアノイパンクサノイ両族、続いてすでにシラケス,アオルソイ両族系の諸族がいる。」とあり、「アオルソイ族はタナイス川(ドン川)流域に住み、シラケス族はアカルデオス川(エゴルルイク川)流域に住む。」とあることから、アオルソイは現在のドン川流域に住んでいたことがわかる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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