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97式魚雷 : ミニ英和和英辞書
97式魚雷[きゅうななしきぎょらい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [しき]
  1. (n,n-suf) (1) equation 2. formula 3. expression 4. (2) ceremony 5. (3) style 
魚雷 : [ぎょらい]
 【名詞】 1. torpedo 
: [かみなり]
 【名詞】 1. thunder 

97式魚雷 : ウィキペディア日本語版
97式魚雷[きゅうななしきぎょらい]

97式魚雷(きゅうななしきぎょらい)は、技術研究本部が開発した短魚雷。開発時名称はG-RX4海上自衛隊のみが装備している。製造は三菱重工業
== 概要 ==
1973年(昭和48年)度から1984年(昭和59年)度にかけて、防衛庁(当時)技術研究本部第5研究所では、次世代の対潜短魚雷としてG-RX3の試作を行なっていた。しかし1981年(昭和56年)度よりアメリカ製Mk.46ライセンス生産が開始されたことに伴い、G-RX3そのものの装備化は見送られた。
その後、冷戦末期において、ソ連原子力潜水艦アルファ型などでは深々度性能や速力が向上したため、それまで海上自衛隊やアメリカ海軍が装備していたMk.46では対応が困難となっていた。そこで十分な深々度性能・速力を持つ新魚雷の必要性が認識され、G-RX3の成果を発展させたG-RX4として開発されたのが本魚雷である。
主機関としては、アメリカ海軍のMk.50と同様、リチウム六フッ化硫黄の反応熱を利用した閉サイクル蒸気タービン機関を採用した。このため魚雷外への排気が不要であり深々度性能を高めている。推進器としては、日本の魚雷としては初めて1軸のポンプジェット式が採用された。また、潜水艦の複殻式船殻に対応するため、やはり日本の魚雷としては初めて成形炸薬弾頭を採用している。ソナーも広帯域化されているほか、音響信号はデジタル処理され、目標識別システムはプログラマブルとなっている。プログラミング言語としてはAdaが採用された〔。
1985年(昭和60年)度より研究試作に着手、1989年(平成元年)度より本格開発に移行した〔防衛白書1989年 〕。
1994年(平成6年)度には「いそしお」を実艦標的として実爆性能を確認する技術試験を行なうなど、1996年(平成8年)度まで実用試験を行い、1997年(平成9年)10月に制式化された〔。ひゅうが型以降の護衛艦68式3連装短魚雷発射管HOS-30307式垂直発射魚雷投射ロケット〕に搭載されるほか、SH-60K哨戒ヘリコプターと攻撃指揮装置を改修した一部のP-3C哨戒機にも搭載される。
なお、本型の技術をもとに誘導部を中心に機材を更新し沿海・浅海域での交戦能力を強化した12式魚雷(G-RX5)が開発され、2012年(平成24年)に制式化されている。12式と97式との部品共用度は約38%であり、廃棄処分される97式の一部部品再利用も検討されている〔海上自衛隊における弾薬の処分事業(財務省資料) 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「97式魚雷」の詳細全文を読む




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