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特殊銃隊 : ウィキペディア日本語版
銃器対策部隊[じゅうきたいさくぶたい]

銃器対策部隊(じゅうきたいさくぶたい、)とは、日本の警察機動隊に設置されている機能別部隊の一つ〔。警察内部では「銃対(じゅうたい)」とも略称される。
銃器等を使用した事案への対処を主任務とする。特殊部隊(SAT)の出動を要するような重大事案に対しては、SAT到着までの初動対処を行うとともに、到着後はその支援に回る。また重要防護施設に対する警戒警備も任務としている〔。このことから、特殊部隊(SAT)、NBCテロ対応専門部隊爆発物処理班とともにテロ対処部隊に位置づけられている。なお近年では、刑事部特殊犯捜査係と共に、事件現場に出動する例も見られる。
== 歴史 ==

=== 銃器対策部隊の誕生 ===
1968年静岡県で通称、金嬉老事件と呼ばれる人質立て篭もり事件が発生した。この事件では犯人が、カービン銃ダイナマイトで武装していたため、警察は容易に近づくことができず、人質の救出は非常に困難であった。結果的には捜査員が報道関係者に変装することにより、犯人に接近して制圧、逮捕したが、この事件以降、犯人制圧と人質救出を目的として、都道府県警察に狙撃用ライフルの配備が進められた。
またライフルの配備に伴い、狙撃の専門部隊である「特殊銃隊」が都道府県警察に創設された。なお警視庁では、第六機動隊および第八機動隊に突入部隊とともに設置されていた。特殊銃隊は、陸上自衛隊富士学校などで射撃の訓練を受けた警察官が、事件発生に伴って本部教養課、機動隊などから招集され、臨時に編成される部隊であった。
その後1970年瀬戸内シージャック事件が発生し、大阪府警察の特殊銃隊が出動した。この事件において特殊銃隊の隊員は、狙撃用ライフルで犯人を制圧し、人質を救出した。
1996年4月1日、警察庁は都道府県警察に通達を出し、臨時編成部隊であった特殊銃隊を、機動隊に所属する常設部隊として再編成し、部隊名称を「銃器対策部隊」に改めた〔警察庁通達「銃器対策部隊の編成について」平成8年4月1日丙備発第50号〕。
なお、日本の警察ではライフルや機関けん銃を総称して「特殊銃」と呼称している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「銃器対策部隊」の詳細全文を読む



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