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燐化水素 : ウィキペディア日本語版
ホスフィン

ホスフィン () は分子式 PH3 で表される無機化合物リン化水素(リンかすいそ、hydrogen phosphide)、水素化リン (phosphorus hydride)とも呼ばれる。IUPAC組織名はホスファン (phosphane) である。「ホスフィン」は PH3 を母化合物とする有機化合物 R3P の総称でもある。
ホスフィンは半導体製造のドーピングガスの原料であり、ケイ素をn形にする場合や、InGaP(インジウムガリウムリン)などといった半導体を製造するときにも用いる。
常温では無色腐魚臭の可燃性気体で、常温の空気中で自然発火する。極めて毒性が強く(許容量 0.3 ppm)、吸入すると肺水腫や昏睡状態に陥る。融点 -134 ℃、沸点 -87.8 ℃、密度 1.379 g/L (気体, 25 ℃)。
アンモニアと同様に強酸性媒体中で水素イオンを受け取りホスホニウムイオン PH4+ となる塩基としての作用を持つが、アンモニアと比べて弱塩基であり、水溶液中では水分子から水素イオンを受け取り水酸化物イオン OH- を放出する作用は極めて弱い。
:
\rm H_2O + PH_3 \ \overrightarrow\longleftarrow \ PH_4^+ + OH^-
,   \mboxK_ = 26 \,

==生成方法==

*リン化カルシウムを加える反応による。
:
\rm Ca_3P_2 + 6H_2O \longrightarrow 3Ca(OH)_2 + 2PH_3


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ホスフィン」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Phosphine 」があります。



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