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歌い骸骨 : ウィキペディア日本語版
歌い骸骨[うたいがいこつ]
歌い骸骨(うたいがいこつ)は、鹿児島県甑島新潟県南蒲原郡田上町に伝わる怪談。19世紀初頭に書かれた『黒甜瑣語』という書物にも非常に良く似た話が記されている。また、グリム童話にも『歌う骨』と題された同様の物語が収められている。アフリカやアメリカ黒人民話にも「血まみれドクロ」〔ゾラ・ニール・ハーストン・著「騾馬とひと」平凡社 1997年、288-289頁〕というよく似た話が見受けられる。
== 内容 ==

=== 甑島の伝承 ===
その昔のこと。ある商人が相方の商人と2人で、一稼ぎするために市へ行った。相方の方は非常に儲かって喜んでいたが、当の商人の方はまったく儲からなかった。商人は相方を妬んだ末に彼を殺害し、持ち金を奪って自分のものとし、3年間遊んで暮らした。
そんなある日のこと。商人がかつて相方と2人で歩いたことのある道を歩いていると、薮の中から美しい歌声がする。不審に思って薮の中を覗くと、そこには白骨死体があり、骸骨が歌を歌っていた。商人が驚いていると、骸骨は「貴方が望みさえすれば、いつでもどこでも歌います」と告げた。これは稼ぎ道具になると考えた商人は、骸骨を持ち去った。
とある長者のもとを訪れた商人は、珍しい宝物として歌を歌う骸骨を持っていると話した。話を信じない長者に対して商人は、歌わなかったら自分の首を差し出す、但し歌ったら貴方の財産を貰うと持ちかけた。長者はこの話に乗った。
商人は、さぁ歌えとばかりに骸骨を取り出した。しかし骸骨は歌わない。商人が何とか歌うよう命じても責め立てても、一向に歌わない。立腹した長者は刀を出し、自分を騙した罰として商人の首をはねた。
途端、骸骨が歌い出した。「自分の思いが叶った」と。その骸骨こそ、商人に殺されたあの相方の商人の骸骨だった。死して尚、3年の末に自身の怨みを晴らしたのであった〔物集高音 『赤きマント【第四赤口の会】』 講談社、2001年、116-125頁。ISBN 4-061-82203-9。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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