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既視感 : ウィキペディア日本語版
既視感[きしかん]

既視感(きしかん)は、実際は一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことのように感じることである。フランス語 ""〔 デジャヴュ。英語への直訳はとなり、「既に見た」の意味。〕よりデジャヴュ、フランス語由来の英語 ""〔 デイジャー・ー〕よりデジャヴまたはデジャブなどとも呼ばれる。
フランス語の vu (「見る」を意味する動詞 voir の過去分詞)、および、訳語の「視」は、いずれも視覚を意味するものであるが、聴覚触覚など視覚以外の要素もここでいう「体験」のうちに含まれる。既知感ともいう。
既視感と逆に、見慣れたはずのものが未知のものに感じられることを「未視感」という。フランス語 ""〔 ジャメヴュ。英語への直訳はとなり、「まだ見てない」の意味。〕〔 ジャーメイ・ー〕より「ジャメヴュ」「ジャメヴ」「ジャメブ」とも呼ばれる。
== 概要 ==
一般的な既視感は、その体験を「よく知っている」という感覚だけでなく、「確かに見た覚えがあるが、いつ、どこでのことか思い出せない」というような違和感を伴う場合が多い。過去の体験は夢に属するものであると考えられるが、多くの場合、既視感は過去に実際に体験したという確固たる感覚があり、夢や単なる物忘れとは異なる。
過去の文学作品においても言及が見られ、近年現れ始めた現象ではないことを示している。一般大学生の72%が経験しているという調査結果がある〔『シンポジウム「知識の自己組織化」』 〕。記憶喪失や夢などのギミックと組み合わせて、物語の伏線として利用されることもある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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